私、キングギドラなんです

私はキングギドラなんです。

 

いきなり何のことでしょう。

私はキングギドラなんです。

 

キングギドラは、東宝の怪獣・ゴジラシリーズに登場する怪獣ですね。

一つの体に頭と首が三つ。

ゴジラと戦う悪役怪獣として有名です。

シリーズによっては、ゴジラが悪役でそれと戦う存在として描かれるキングギドラもいますが、やはりキングギドラのイメージは、凶暴な悪役ではないでしょうか。

 

私は一つの体に三つの首はないですが、一つの体に三つの魂を持っています。

私には、生まれることができなかった兄や姉がいます。

 

この兄や姉の命をもらい、私は誕生しました。

つまり、私自身の魂と兄の魂、姉の魂を合わせて三つの魂を持っています。

 

私の体は一つしかありませんが、魂は三つ。

一つの体に三つの魂、三つの頭を持つ存在と言えます。

これが、私がキングギドラだという所以です。 

 

私の両親は、私が生まれるまでなかなか子どもに恵まれませんでした。

私が中学生だった頃でしょうか、母が話してくれました。

母は流産を二回経験し、三度目の妊娠でやっと私を生むことができたと話してくれました。

 

母に宿りながら、生まれることができなかったのは、兄だったのか姉だったのか。

兄が二人か、姉が二人か、それとも兄と姉が一人ずつか。

 

私が生まれたのは、今から50年以上前、1960年代です。

母が言うには、当時は生まれてみなければなかなか性別がわからず、私を妊娠中の母は、節分に安産を祈願しに神社にお参りもしたそうなのですが、4月生まれの私の性別も、2月の節分の時点でもわからなかったと言っていました。

 

こんな事情で、私が生まれる前に、生まれることができなかったのは兄なのか、姉なのかはわかりません。

 

私はなんとなく、兄と姉だと考えています。

その方が、男兄弟と女兄弟がそれぞれいて楽しいと思うのです。

 

生まれていたら、今は60歳近いのではないでしょうか。

生まれていたら、どんな人だったのでしょう。

 

母は何故、流産してしまったのでしょう。 

母と父の遺伝情報が合わなかったのでしょうか?

今でも、不妊の原因はわからない場合もあるようですが、1960年代では、不妊の原因を突き止めるのは困難を極めていたことでしょう。

 

結局、私の兄と姉が生まれることができなかった理由は永遠にわかりません。

正に神の意思でしょう。

 

父と母の遺伝情報は合わなかったのかも知れません。

私も、生まれることはできないかも知れないとか、生まれてきても障害を持っているかも知れないと、母が通っていた病院では言われていたそうです。

 

だから、母は私を生むと真っ先に医師に尋ねたそうです。

目はあるか、耳はあるか、指は左右の手足に5本ずつあるか?

 

私にはどこも欠けるところはなかった。

それを聞いた母は安心し、私の顔をじっと眺めて不思議な気持ちになったそうです。

 

私が誕生して2年も経たないうちに、弟が誕生しています。

父がよく言っていました。

私が誕生したことで、緑大木夫婦から緑大木ファミリーになれたと。(緑大木は仮名です)

私が全ての突破口を開いた、感謝していると、父は言っていました。

 

私がそうして、緑大木ファミリーを作る突破口を開いた存在だったとしたら、その力を与えてくれたのは、生まれてこれなかった兄と姉だと考えています。

 

兄と姉が、私に命をくれたのだと思いますし、今までもこれからも、兄と姉は私を守る神のような存在です。

私は、生まれてこれなかった兄や姉のぶんも生きる存在です。

兄と姉から命をもらい、生きる私は一つの体に三つの魂を持つ存在です。

私自身の魂と、兄の魂、姉の魂。

この三つの魂を、私は持っているのです。

 

或いは、このようにも考えます。

生まれてこれなかった兄や姉が無事に生まれていたら、私は生まれてこれなかったのではないか。

父と母は、先に生まれた兄や姉で十分と考え、家族計画を立てたのではないか。

 

或いは、私は末っ子だったかも知れません。

私の後に弟が誕生し、私は姉として生きていますが、兄や姉が誕生していたら、私は生まれてこれなかったか末っ子だったかも知れない。

 

何れにせよ、今の私とは全く違った人生だったでしょう。

生まれてこれなかった兄や姉は、今の私の人生を作ってくれているのです。

 

生まれてこれなかった兄や姉に命をもらって生きる私という存在。 

一つの体に三つの魂。

これは、正に一つの体に三つの頭と首を持つ最強の怪獣・キングギドラの姿そのものです。

 

キングギドラは、とにかく凶暴。

ゴジラと戦う圧倒的な強さを誇る怪獣です。

 

究極の悪役は、とにかく強い。

 

そんな強さを、私は兄と姉から受け継ぎました。

私は、精神的にかなりタフです。

挫けることはほとんどありません。

根本的に解決しないことを、決して放置はしません。

 

この強さは、暴れるキングギドラ以上です。

 

海外旅行をする時、国際線の飛行機の中で映画を見るのが大好きなのですが、ハリウッド版のゴジラ、面白過ぎて何度も見てしまいました。

ハリウッド版のキングギドラが凄い。

 

顔は東宝のオリジナル版よりも凶悪に描かれ、問答無用の大暴れ。

目が離せませんでした。

 

そういえば、私が信仰するTHE ALFEEの話になりますが、ファンではありません、それ以上の一種の信仰の対象になっているのです。

40年ほどTHE ALFEEを信仰の対象にしていますが、メンバーが自分たちはキングギドラであると言っていたことがあるのです。

 

バンドとしては一つの体を持ち、三者三様の個性はキングギドラの三つの頭そのもの。

言い得て妙ですね。

あのグループを実に的確に表しています。

 

私もキングギドラですから、何かのご縁を感じずにはいられません。

10代で聴き始めて、今は50代になりました。

 

こういう展開になるとは思ってもいませんでした。

無名だけれど素敵だったお兄さんたちは、今や押しも押されもせぬ音楽界のレジェンドになり、60代後半になっても精力的な活動を続けています。

10代の少女だった私は、50代のおばさんになりました。

 

変わらないのは、キングギドラのエネルギッシュさです。

だから、私はキングギドラなんです。

 

怪獣は大好きです。

東宝ゴジラシリーズなら、一番好きな怪獣はモスラです。

自身はキングギドラですが、一番好きなのはモスラですね。

 

何と言っても、美しい。

羽を広げたモスラは美しい。

丸くて大きな目はどこか愛らしく、卵、幼虫、繭が登場し母性も感じさせる。

 

母性とは強さです。

子を守る母は最強です。

この要素を持つモスラは、他の怪獣に引けを取らない強さを発揮します。

 

美しく、強く、母性という優しさに溢れた要素も内含する。

私がモスラを愛する理由はこれですね。

 

東宝ゴジラシリーズ以外にも、私は怪獣が大好きです。

 

ウルトラマンシリーズは、ずっと見ていましたね。

私は覚えていないのですが、ウルトラマンゼットンに敗れた時、私はテレビの前で号泣していたと母が言っていました。

 

ウルトラマンシリーズ以外では、仮面ライダーシリーズも見ていました。

他にも、アニメや漫画は大好きです。

 

今は、小さい頃から勉強し名門校を目指す方が増えました。

私が幼い頃もそういう方はいたのでしょうが、私の周りにはいませんでした。

中学生になっても、塾に行っている生徒はさほど多くはなかったです。

 

そのように、今ほど小さい頃から勉強するという時代ではなかったので、私ものんびりしていました。

保育園や銭湯から帰れば、テレビがお友達。

アニメや特撮物に夢中で、勉強はほとんどしませんでした。

勉強するようになったのは、中学生になってからですね。

 

また、英語の勉強も、今は多くの方が小さい頃から習い、慣れ親しむ時代になりましたが、私が中学生になり初めて学校で英語を教わるようになった頃は、学校以外で英語を習っている生徒は少数派とも言える時代でした。

 

私も中学校に入学して初めて本格的に英語を学び始めました。

アルファベットくらいは知っていましたが、きちんと文法を学び、理解を深めたのは中学生になってからです。

 

しかし、今の私は一人で外国に行っても困らない程度には英語を使えるようになりました。

ツアーに参加せず、全くのフリーで外国に出かけても困らないので、一人でフラリと出かけて行きます。

コロナウィルスの問題が収束したら、また出かけたいですね。

 

幼い頃から、あまり勉強勉強と言わなくてもいいのではないでしょうか。

私は、中学生になってから英語を学び始めても困ったことはないですし、学習塾というものも行ったことがありません。

 

高校3年生の時、北海道大学進学を決めてから、予備校の北海道大学英語対策の講座に通った程度で、その他は全くの独学です。

 

私の実家は、以前にもお話ししたように本当に経済的に苦しく、余裕がない家庭でした。

勉強したいと言えば、父と母はなんとか費用を捻出してくれましたが、それでも高校や大学は私立に進むという選択肢はありませんでした。

 

名もなく貧しい両親が言っていたことは、学歴しか私に与えられる物はないということでしたが、それでも私立に行く余裕はなく、できればお金をかけずに勉強する方法を考える必要がありました。

 

私が小学生の時、獣医さんになりたいから勉強したい、だから塾に行きたいと言い出した時も、家庭には私を塾に通わせる余裕がなかったくらいです。

 

北海道大学を受験した時も、滑り止めに私立大学を受験したところで、入学してもお金が続かない。

 

前回もお話ししましたが、こういった事情で私は北海道大学しか受験しませんでした。

 

こうして追い込まれた方が、人間は自ら考え、実力を発揮できるのではないでしょうか。

少なくとも、私はそうです。

 

だって、私はキングギドラなのですから。

 

そして、今、亡き父も、生まれてこれなかった兄や姉のように、私を守る神か仏になり、私の側を離れようとしないと日々感じています。

 

生まれることができなかった兄や姉、私自身で、一つの体に三つの魂、キングギドラなのですが、これに父が加わり、今は四つの魂でしょうか。

すると、頭と首は四つに増えています。

 

今年86歳になる母も、施設に入る準備を始めました。

母も永遠に生きるわけではありませんから、私より先に父が待つ世界に旅立つことでしょう。

 

そうすると、今度は母も私の援軍に加わります。

そうなると、今度は頭と首は五つになります。

 

そのうち、八岐大蛇になってしまいそうです。

いえ、既に八岐大蛇ですね。

 

私という存在は、元は父と母に半分ずつ、1/2ずついた存在です。

では、祖父母までさかのぼると、祖父母は四人いますから、そこまでさかのぼると私は1/4になり、更に曾祖父と曾祖母にさかのぼると私は1/8に、またさかのぼると私は1/16に枝分かれしていきます。

計算してみると、1/256や1/65536などにも私は細かく分かれていきます。

 

どんどん、さかのぼると、さかのぼったぶん2という数が累乗で大きくなり、そうして大きくなった値のぶん細かく分かれていきますから、もうとっくの昔に八つの魂を持つ八岐大蛇なのです。

 

曾祖父と曾祖母にさかのぼった時点で、八岐大蛇になりますね。

 

八岐大蛇どころではなく、ほぼ無限と言っていいほどの私のルーツが、今の私を支え、見守ってくれています。

 

一番近いところにいるルーツである父と母から、同じように生まれてきた私の兄弟。

生まれることができなかった兄と姉は、私と同列であり、この世界に出てこれなかった命を私にくれました。

 

光が照らす世界に生まれてこれなかった兄や姉の命は、私に同化し生き続けています。

私はキングギドラなんです。