私は動物が大好きです。
今、一人暮らしなので何か相棒が欲しいのですが、なかなか難しいですね。
住んでいるマンションはペット禁止ではなかったと思うのですが、動物を飼うとお金も時間も、手間もかかります。
小鳥ならまだしも、犬や猫を飼うと本当にお金がかかります。
予防接種も受けさせる必要がありますし、犬であれば毎日散歩に連れていかなければなりません。
餌代もかかりますよね。
元夫と結婚している頃、一番多い時で犬を三匹飼っていましたが大変でした。
餌代はかかりますし、予防接種を受けさせたり負担は少なくなかったです。
それでも、何か動物と暮らすのは楽しいものです。
それでは、小鳥などを飼うのはどうか。
考えてみましたが、無精者な私には困難です。
元夫と暮らしていた頃は、しっかり専業主婦をしていたので、三匹の犬の世話もきっちりやっていましたが、今は気ままな一人暮らし。
すっかり無精者になってしまった私に、何か動物の世話ができるとは思えません。
小鳥などなら、犬や猫よりは手がかからないような気もしますが、小鳥だと寒さに弱く、冬に世話をするのが大変で可哀想な思いをさせてしまいそうです。
ですから、一人暮らしの相棒が欲しいとは思うのですが、やはり難しいですね。
気ままな一人暮らしをしつつ、都合がいい時だけ動物を可愛がる訳にはいきません。
子どもの頃は、多い時で三羽、小鳥を飼っていた時期もありました。
毎日、世話をするのは私の仕事で、小鳥も懐いてくれて楽しい毎日でしたね。
子どもの頃の私は、本当に動物好きで獣医さんになりたかった程です。
獣医さんになりたいあまり、小学生の頃、獣医さんななりたいから勉強したい、勉強したいから塾に行きたいと言い出して、母と言い争いになったこともありました。
言い争いをして、母に言われたことが忘れられません。
母は私に対して、女の子は獣医さんにはなれないと言い放ったのです。
まだ小学生でしたが、かなりショックでしたし、今でもわだかまりが残っています。
大人になってから母にその真意を尋ねてみたのですが、私の生まれ育った家庭は貧しく、当時は私を塾に通わせるお金がなかったのだと母は言いましたが、それでも、女の子は獣医さんにはなれないとは、言うべきことではありません。
母のこの発言は、その後の私の人生に影響を及ぼしました。
結婚はしたくないとか、自分の子どもは産みたくないとか、私自身の女性としての部分を否定的に捉える考え方をするようになってしまいましたね。
元夫と結婚したのは、私のこういう歪んだ部分に共感してくれたからです。
動物といえば、獣医さんになりたかった夢、それをめぐる母の許し難い発言を思い出します。
そのような歪んだ記憶は別として、今も何か生き物と暮らしてみたい希望はあるのですが、すっかり無精者になってしまった私には夢のまた夢でしょうか。
そう考えると、人間も動物ですから人間と暮らすのはどうか。考えてみました。
人間と暮らすのは、もっと大変そうです。
離婚経験がある私は、やっぱり一人が好きです。
誰かと暮らせばお互いに譲り合いですし、距離をうまく取る必要もあります。
離婚して十年以上が経ち、気ままな生活が長くなった私がこのような譲り合いや、互いに距離をうまく取ることができるでしょうか。
難しいと思います。
動物と暮らしても、人間と暮らしても、相棒がいる楽しさはあるでしょうが、楽しいだけではなく責任や気遣いも必要です。
責任や気遣いの必要があっても、誰かと暮らすか。
それとも、一人の気楽さを取るか。
私は後者ですね。
寂しくないのかと尋ねられることもあるのですが、全くそうは思いません。
女性の方がこういう方は多いですよね。
男性の方が寂しがり屋で弱虫なのかも知れません。
一人暮らしに相棒がいたらなと願いながら、一人でいる時間はまだまだ続いていきそうです。