子宮頸がんの経験

明日は病院に行きます。

子宮頸がんに罹ってから定期的に通院したり、年に一度は入院して経過観察のために検査を受けているのです。

 

手術を受けてから10年近く経っていますが、未だに完治のお墨付きを頂けていません。

これは不幸なことなのでしょうか?

 

私自身はそうは思いません。

定期的に検査を受けられることで、健康状態のチェックも兼ねていると考えています。

 

元々、子宮がんの検診を受けていたことで早期で見つかり、受けた治療は手術だけでした。

定期検診は大切です。

私は定期検診を受けていたおかげで命拾いしました。

 

早期で発見された子宮頸がんでしたが、当時40歳を過ぎ、離婚して独身に戻っていたので迷うことなく子宮の全摘に踏み切りました。

 

女性に多いがん、乳がんもそうですが、子宮がんの場合に子宮を失うことで女性らしさが失われると悩む方も少なくありません。

 

私はそうは思いませんでした。

何よりも治りたい一心だったのです。

 

早期で見つかったせいか、治療方法は手術のみで抗がん剤放射線といった治療は受けずに済みました。

やはり、早期発見は大切ですね。

 

しかし、子宮を摘出し残った部分が高度異形成の状態なので、定期的な検査は欠かせません。

明日もその検査です。

 

高度異形成も治療する方は多いですよね。

私はどうなのでしょうか。

治療するという話が出たことはないことはないのですが、そのたびに状況が改善し治療には至らないのです。

 

では、異形成から回復しているのかというとそうでもなく。

おそらく、治療するかしないかの境界線上にいるのだろうと考えています。

 

無駄な治療は不要でしょうし、必要なら治療を言い渡されるでしょうし。

くよくよしても状況が改善される訳でもないので、成り行きまかせですね。

 

このように、くよくよせず悠々と構えることが一番の治療法ではないでしょうか。

 

私は楽天的ではないのですが、自分の健康状態に一喜一憂することはありません。

 

子宮頸がん後の経過観察以外にも、精神の問題を抱えて病院通いは続いています。

 

生まれながらの障害、自閉症スペクトラム障害をサポートしてもらったり、悪化の傾向がある双極性障害強迫性障害の治療をしたり、精神の病院通いは続いています。

私にとっては病院に通うことは、日常の延長線上にあることで、ごく普通のことなのです。

 

特に自閉症スペクトラム障害は疾患でなく、障害なので治療するようなことではないです。

治療するようなことではないですが、日常生活を送るうえでサポートしてもらう必要はありますね。

 

精神の病院で治療する部分と治療しない部分があるように、婦人科でも子宮頸がん後に治療は不要とは言え、定期的な検査は必要な部分があることは共通点があるように考えています。

 

それは、病院に通う=病気に罹っている、とは言えないということです。

 

生まれながらの自閉症スペクトラム障害をサポートしてもらうために病院に通うことと、子宮頸がん後の経過観察のため検査を受けに病院に通うことは、共に治療以外の目的で病院に通うことであると言えます。

 

このことはつまり、病気とは言えないまでも病院に通うということです。

 

定期検診で子宮頸がんが見つかり命拾いしたように、病気でなくても病院に行くことは大切です。

私は病院が好きなのです。

 

治療ではなくともサポートを受けたり、定期的な検診を受けて病気を早く見つける。

 

このように病院とはうまく付き合い、いつかは子宮頸がん後の経過観察も卒業したいものです。