夏が近づいてきました。
果物が好きな私は、スイカを買うことも増えてきました。
一人暮らしなので、大きなスイカを丸ごと一つ買うことはないのですが、カットされたスイカを買い求めています。
スイカと言えば夏の味覚ですね。
今はコンビニが一般的になり、夏のおやつも多くの種類がありますが、私が幼い頃は夏の味覚といえば何と言ってもスイカでした。
昔はスイカに塩をかけて食べていませんでしたか?
塩を振りかけることで、スイカの甘みが増すのでそうしていたのだと思います。
夏とスイカの思い出と言えば、夏休みになると母方の実家に遊びに行っていたことを思い出します。
母方の実家は北海道の小さな漁師町で、夏、漁が忙しい時は大人は総出で漁に出たり、父と母も手伝っていましたね。
子どもの仕事は遊ぶことですから、私と弟、従兄弟たちと浜で一日中遊んでいたものでした。
お昼になれば豊富な海の幸が食卓に並びましたが、そこには豪快に切られたスイカも添えられていました。
食卓に海の幸が並んでも、魚嫌いだった私は食べられるものが限られ、ひたすらスイカを食べていたような記憶があります。
ですから、スイカと言えば夏の味覚であると同時に懐かしい海の思い出です。
そして、今では珍しくなくなった黄色いスイカ。
私が幼い頃は「クリームスイカ」と呼ばれて珍しがられていたように記憶しています。
カスタードクリームのような黄色い色味から、クリームスイカと呼ばれていたのだと思いますが、味は普通のスイカの味ですよね。
私が小学生の時、入院した同級生がクラスにいたのですが、クラスを代表してお見舞いに行った生徒は、お見舞いに行くと「クリームスイカ」が振る舞われたと言って、大喜びしていましたね。
昔ですから、ささやかなことが大きな喜びだったのでしょう。
ところで、スイカを食べ終わった後の皮も有効活用されていましたよね。
今でもそうでしょうか。
スイカを食べ終わった後の皮の部分、赤い部分を食べた後の白い部分は、カブトムシやクワガタの餌でしたね。
まだ甘みが残っているのか、カブトムシやクワガタは喜んでいるかのように飛びついていましたね。
虫が喜んでいたのかどうかは、わかりませんが、食べ終わった後のスイカはカブトムシやクワガタの餌にちょうど良かったのです。
その様子を夏休みの自由研究の素材にしたりと、やはりスイカと言えば夏です。
スイカと言えば夏。
夏休みに遊びに行った母方の実家の思い出、思い切り遊んだ浜の思い出、夏休みの自由研究の素材、カブトムシやクワガタの思い出。
そして、甘みを増すために塩をかけて食べていた絶妙な味覚。
スイカには夏の懐かしさと浪漫があります。
これから本格的な夏を迎えますが、どこか懐かしい甘みを味わいながら、夏の思い出も味わえますね。