脆きテクノロジー

困りました。

一ヶ月ほど前に機種変更したばかりのスマホが壊れたようです。

充電しようとしてもバッテリーが100%にならず、どんどん減っていくのです。

こうなると、不良品ではないかと思ってしまいますね。

 

契約している携帯会社のオプションサービスを利用して、今使っている機種と同じものを送ってもらうことにしました。

しかし、そのサービスを利用しても本体を送ってもらうだけで、設定やデータの移行は有料なのです。

 

携帯電話の会社って、阿漕な商売とまでは言いませんが、なんとなく人の足元を見るようなやり方だと思うことはありませんか?

大手の主要な会社は三つありますが、携帯は今や日常生活の必需品であり、持たない訳にはいきませんよね。

それほど日常生活に溶け込んでいるものが、大手の主要な会社によって半ば独占的に売られているという現実があります。

そのせいか、コールセンターに連絡しても木で鼻をくくるような対応の時もあります。

 

もっと多くの会社で携帯電話を売り、各会社の競争が厳しくなれば、丁寧でお客の側に寄り添った対応にならないでしょうか。

 

ともかく、一ヶ月ほど前に機種変更したばかりのスマホが壊れて充電できなくなりました。

新しいものと取り換えなければなりません。

オプションサービスの利用で、同じ機種のものと交換してもらえますが、結局機種変更と同じですよね。

本体は無料で用意してもらえますが、新しいスマホにデータを移行しなければなりません。

 

それにしても、高度なはずのテクノロジースマホがこんなに脆いとは困りました。

最新のテクノロジーほど、脆いと思いませんか?

スマホもそうですが、最新のテクノロジーは人間の能力の限界を超えています。

 

大量の情報を処理したり、人間の処理能力をはるかに超える速さで解析したり。

これらの総称をコンピューターと言いますが、私の元夫がこの関係の仕事をしていました。

元夫はコンピューターの開発をする技術者だったのです。

 

謂わば、現代の最先端の技術を作り出す仕事だったのですが、元夫はよく言っていました。

如何に高性能のコンピューターでも、それは人間が作り出すものであり、結局は人間の力が勝っているのだと。

 

元夫は、こういうことも言っていましたね。

コンピューターは情報を処理するスピードは人間に勝るとはいえ、何かのアクシデントに臨機応変に対処することができず、融通が利かない存在だと。

 

アクシデントというものは、いつ、どんな風に生じるかわからないものです。

コンピューターは与えられた情報を処理する能力は高くても、0から何かを起こしたり、臨機応変に物事に対処する力は乏しいですよね。

 

オリジナリティのある思考やアクシデントに対処する能力は、人間の方が勝っています。

融通を利かせ、脇に逸れて問題を解決できるのは人間の優れた点です。

 

実は高度なシステムほど、予想を超える事態に対処できず人間の手による解決方法が寧ろ効率が良いとも、元夫は言っていました。

 

便利で高度なものほど、原始的な人間の手による解決しかなかったりします。

パソコン、スマホは日常生活に欠かせないものですが、それらが高度に発達し過ぎて融通が利かなかったり、些細なことで壊れて却って不便だったりすることもありますよね。

 

私のスマホの今回の故障もそうです。

何が原因かはわかりませんが、充電ができないという致命的な欠陥があったようです。

5Gという最新の機種なのですが、なんだかあっけなく脆いと実感しました。

 

高度な技術を生み出す人間は、自らが生み出した技術と共に進化していけますよね。

 

スマホは便利なものですが、依存し過ぎず、自ら考える力を保ち続けたいものです。

何があろうとも、結局は人間の手、人間の目がテクノロジーを生み出すのですから。