夏の終わり

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本編の前にお知らせです。

「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。

「とまと文学部」で今は「裸の王子様」という短編を書いています。

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よろしくお願いします。

 

~ここより本編~

今週末って三連休なんですね。

全く気付きませんでした。

先ほど、ニュースを見ていて知りました。

オリンピックの影響らしいですが、オリンピックに興味がない私にはあまり関係のないことですね。

 

そのオリンピックの閉会式の頃、台風が日本に接近するようです。

北海道も台風が過ぎ去った後は、記録的な猛暑が収まる予報が出ています。

台風のように大きな天気の変化の後、季節は移り変わるんですよね。

 

夏と言えば夏休みですが、私が小学校の低学年までは、母方の実家に毎年行っていました。

母方の実家は北海道の昆布の名産地で漁師をしていました。

 

その昆布漁を手伝うのを兼ねて、私たち一家は母方の実家を訪ねていたのです。

 

昆布漁の季節になると、母方の実家があった小さな漁師町では早朝に漁を行うことを知らせる花火の音が鳴り、大人たちは一家総出で漁をしていたものです。

母は自分の実家ですから漁の手伝いもうまくこなしていましたが、父は慣れない仕事に四苦八苦していることが多かったですね。

実際に漁に出る船に乗ることはありませんでしたが、獲れた昆布を広げて干したり、昆布の根の部分を切って落としたり、慣れない仕事を懸命に手伝っていたのです。

 

幼い頃ってほんの些細なことでも覚えているものですよね。

ある時、昆布漁を手伝っていた父が、鎌で昆布の根を切り落としていた時に誤って手を切り、怪我をしたことがありました。

その日の夜、幼かった私は父と一緒にお風呂に入ったのですが、父はゴムでできた指サックをつけていたことをよく覚えています。

 

私は幼かったので、大人たちが昆布漁に精を出している間は浜で遊んでいました。

弟や従兄弟たちと一日中浜を駆け回っていたものです。

 

夏と言えば昆布、昆布の浜です。

 

今は母方の祖父母はとうに亡くなり、親類も亡くなりました。

母方の実家は消滅し、今はその町に行くこともありません。

 

今年の夏も台風の接近、通過後には北海道も涼しくなるようです。

夏の終わりが近いのだと実感します。

毎年行っていた母方の実家の消滅を思う時、毎年のことですが訪れては去ってゆく夏への思い入れを強く感じます。

 

そして、成長してからの夏といえば、私が敬愛するTHE ALFEEです。

ALFEEは毎年、夏に大きなライブ、イベントを行ってきましたが、今年は感染の問題を受けて中止になりました。

 

私は大学生になってから夏のイベントに参加していました。

懸命にバイトをしてお金を貯めて行っていました。

 

元夫が先に大学を卒業し、就職で関東に行っていましたから、二人で行ったこともありました。

会場になる街までバイクで行ったこともありましたし、私だけが電車で行ったこともありましたね。

 

バイトをしてお金を貯めて行くところに、また楽しみがあるのです。

初めて飛行機に乗ったのも、このイベント関係でのことでした。

 

そんな訳で私は夏が大好きです。

私の人生の中で深い思い入れがあります。

 

汗をかきかき、スイカに齧り付く。

そんな夏もゴールが見えてきました。

北海道の夏は特に短いですから、あと少しだけ楽しもうと思います。