本編の前にお知らせです。
「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。
「とまと文学部」で今は「裸の王子様」という短編を書いています。
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tomatoma-tomato77.hatenablog.jp
~ここより本編~
今、オリンピックが開かれているのですよね。
私は全く興味がないので、テレビをつけても消すかチャンネルを変えることにしています。
さて、今開かれているのは東京オリンピックですが、開催前から賛否両論ありました。
私は個人的に思います。
賛否両論あり、感染拡大中ですから開催しなくても良かったのではないかと。
昔、1964年にも東京オリンピックは開かれていました。
社会的な影響も大きく、国の威信を賭け、経済発展のきっかけになった前回のオリンピックとは今は時代が違います。
今どきオリンピックの開催で国は大きく変わりません。
今の日本はそういう成熟した国になったのです。
それでもオリンピックを開催する意味は何でしょうか?
私にはさっぱりわかりません。
ですから興味が湧きません。
今どきオリンピックを開催したところで、日本は変わりません。
変わるとしたら、オリンピックが閉会してから一気に感染大爆発でしょうか。
ロクなことはないですね。
前回の1964年の東京オリンピックとは、何もかもが違っているのです。
前回の東京オリンピックでは、会場となる施設が多く作られたり、テレビをはじめとする電化製品が普及したり、かなりの経済効果があったようです。
今の日本は成熟しきっていますから、国民が揃って電化製品を買い求めたりすることはありません。
この時代は私の両親世代の青春時代でもあります。
経済が右肩上がりで、国の行く先に待ち受けるものは明るい未来だった、そういう時代だったんですよね。
1964年のオリンピックは開催前にやはり賛否両論あったようですが、開催後は日本にとって良い影響をもたらしたと考える国民が多かったようですね。
死んだ父がよく言っていました。
1964年の東京オリンピックの時代はいわゆる「所得倍増計画」の時代で、経済的な発展が重んじられていた時代であったと。
私が高校生か大学生の頃だったでしょうか、父はこう言っていました。
所得倍増計画は既に過去のものであり、金、物の時代は終わったのだと。
1964年のオリンピックをきっかけとして、経済が右肩上がりになることだけを美徳とする時代は終わったのだと。
そうですね。
私は父の言っていたことは正しいと思います。
今さらオリンピックで国は変わりません。
爆発的な経済成長が期待できず、成熟しきった日本で開催するよりも他の発展途上国で開催した方が、実りがあると思います。
オリンピックが国の発展のためにあるならば、発展途上国や急速に成長している国で開催した方がいいですよ。
そんな風に席を譲ることはできなかったのでしょうか。
今の日本がやるべきことは今さらオリンピックを誘致することではなく、成熟しきったために行き詰まっている課題に向き合うことだと私は考えています。
少子高齢化の問題などがそうではないでしょうか。
私の父は早くに亡くなりましたが、高齢になった母がいます。
このような高齢者は実に多いです。
そのぶん子供がたくさん生まれてくれば良いのですが、子供の数は減り続けています。
これから誰が高齢者の面倒を見るのでしょう?
高齢者ばかりが増え、若い人口が減る。
このことは国を滅ぼす最も深刻な問題ではないでしょうか。
じわりと効いてくる恐怖とも言えるでしょう。
この状況でオリンピックなどやっていて良かったのでしょうか?
他にもやるべきことはあったのではないでしょうか?
感染の問題もそうです。
もうオリンピックで夢を見る時代は終わったのです。
成熟しきった国としてやらなければならないことは少なくありません。
だから私はオリンピックには全く興味が持てないのです。