夏を制する者は受験を制す

本編の前にお知らせです。

「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。

「とまと文学部」で今まで「裸の王子様」という短編を書いていましたが、今は次回作の準備中です。完成するまでは「裸の王子様」をお楽しみ下さい。

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よろしくお願いします

 ~ここから本編~

夏、真っ盛りですね。

お盆休みの方も多いのではないでしょうか。

私は昨日、父のお墓参りを済ませました。

 

ところで「夏を制する者は受験を制す」という言葉があります。

高校や大学の受験を控えている受験生にとっては、夏休みをどう過ごすかが重要になってきます。

 

私は学問が大好きです。

学校の勉強もそうですが、何か興味を持ったことは関連する本を読んだり、常に自主的に学んできました。

ですから「夏を制する者は受験を制す」という言葉に対してプレッシャーを感じたことはなく、自身で自身を鼓舞するためにこの言葉を受け止めていました。

 

夏休み中って、学校で行われる補習があったり、大学受験を控えていれば予備校の夏期講習に通ったりしますよね。

 

私は自身の記憶をたどると、中学生の頃は独学で、高校生になってからは大学を目指して補習などを受けていた記憶があります。

 

私が中学生の頃は、学習塾に通う生徒と通っていない生徒は半分ずつだったような気がします。

もう40年くらい前のことですから、のんびりしていて学習塾に通う生徒はそう多くなかったのです。

 

高校に進んでもそうでしたね。

私は札幌にある札幌南高校という高校の卒業生なのですが、札幌南高校の校訓は「堅忍不抜」と「自主自律」です。

私が在籍していた頃から学習は生徒の自主性に任されていました。

今はどうかわかりませんが、学校が開く補習も強制的にということではなかったように記憶しています。

 

私は学問が好きで、誰に言われなくても楽しく学んでいました。

元は医学部を志望して学んでいましたが、結局、文学部に進みインド哲学という学問を学ぼうと転向しました。

 

インド哲学を学ぶと決めてからは、文学部に合格するための勉強に絞りましたが、やっぱり楽しかった。

医学部に進んでも進まなくても、私は学問が好きだったのです。

 

学問を修める基本は文章を読み、言葉を理解することです。

 例えば医学部に進むとしても、入試の問題文を理解できなければ解答を導き出すことはできません。

何を専攻しようが、言葉を理解し問題文の意図するものを読み取れなければ解答に至ることができません。

結局は何を学ぼうと、言葉に対する理解がなければなりません。

 

私には自閉症スペクトラム障害という障害があるのですが、人の半分程度しか能力を発揮できない部分があります。

しかし、言語に対する能力だけは突出したものがあるようです。

自閉症スペクトラム障害を診断するための検査結果で、そのように出ましたね。

人の半分程度しか能力を発揮できない反面、言葉についてだけは突出したものがある。

このバランスの悪さを含めて私の障害であり、特性なのです。

 

この結果を聞いて、やっぱりなと納得しました。

私は障害のせいか一般的な業務がこなせませんが、学問だけは得意で困ったことはありませんでした。

 

自閉症スペクトラム障害がわかったのは今年になってからで、気付かなかった頃は回り道してきたのだと思います。

しかし、この障害があるから私は学問を修めることができました。

 

夏を制する者は受験を制す。

受験の基本は「言葉」です。

 

多くの言葉に触れて感性を磨くためには、やっぱり読書ですよね。

デジタルの時代になり、今の学生さんはスマホやパソコンでオンラインの講義を受けたりもできるようですが、基本は何も変わらないのです。

 

多くの言葉に触れ、自身の目標に向かって邁進し、目標を掴み取る。

これしかないですね。

 

夏はつい遊びの誘惑に負けてしまいそうになりますが、その誘惑に打ち勝つ心意気こそが「夏を制する者は受験を制す」なのでしょう。