本編の前にお知らせです。
「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。
「とまと文学部」で今は「長老と若人」という作品を公開しています。
次回作は「王様サポーター倶楽部」というタイトルのものを準備中です。
tomatoma-tomato77.hatenablog.jp
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よろしくお願いします
~ここから本編~
今日は私の健康状態について書きます。
何度か申し上げていますが、私は今精神疾患を治療しながら生活しています。
私の精神疾患歴は長く、最初に症状が出たのは10歳の頃のことでしたが、その時はきちんとした治療は受けられませんでした。
私の両親は1930年代生まれ、80代です。
この世代の価値観は現代ではもう通用しなくなったものが多いですよね。
このように価値観が古いので、私の様子がおかしくても精神科に連れて行くという選択肢はなかったようです。
私が精神疾患の治療を始めたのは30代になってからです。
別れた元夫が全面的にサポートしてくれましたね。
大学病院の閉鎖病棟に入院し、退院してからも10数年通院し、今も民間の病院に通っています。
精神疾患の治療って時間がかかるんですよね。
こう書くと苦労が絶えなかったように受け取られてしまうかも知れませんが、そうは思っていないのです。
人間的にも素晴らしい担当医に恵まれ、自閉症スペクトラム障害という障害があることが判明しても、寧ろ障害があるとわかった方が己を正しく知ることにもなり良かったと思っています。
他には癌にも罹りましたし、精神疾患の治療薬が合わずそれが原因で”スティーヴンス・ジョンソン症候群”という病気にもなりました。
スティーヴンス・ジョンソン症候群。
一般的にはあまり知られていない病気ではないでしょうか。
これは大学病院に入院して治療するほどの重病です。
後遺症が残ることもあり得る病気です。
スティーヴンス・ジョンソン症候群は完治しましたが、精神疾患は未だに治療中ですし、癌も経過観察のために定期的に通院しています。
重病に罹ったり、癌の再発のリスクとも向き合ったり。
何やら重病を抱え、病弱のように取られてしまうかも知れませんが、自分ではあっけらかんな感じで生きています。
くよくよしても前には進めないではありませんか。
癌の経過観察も定期的に検査を受けられることで、自分の健康状態を正しく知ることができます。
一番困るのは、定期的に検査を受けず癌が進行した状態で見つかることです。
私の父がそうですね。
健康自慢で大病をしたことがなく、自分の健康には自信を持っていましたが、しばらく体調不良を放っておいて病院に駆け込んだら進行した癌が見つかったのです。
このような状況になってから気付いても遅いんですよね。
どんな人も平等に病気になります。
死ななない人間がいないように病気にならない人間はいません。
私は大学でインド哲学という学問を学んでいたのですが、特に仏教思想に感銘を受けていました。
この仏教思想の中に「生老病死」という教えがあります。
人間は生まれる苦、年老いる苦、病む苦、死ぬ苦から逃れられないとする教えです。
そうですよね。
生まれてきて歳を取らない人はいませんし、病気にならない人、死なない人もいません。
人間は必ず年老いて病み、そして死んでいくのです。
そう考えると、あちこち病気になり今も治療していることは当たり前のことだと思うのです。
ですから、自分で自分のことを苦労したとか、況してや病弱だとかとは思わないのです。