超進学校の実態

本編の前にお知らせです。

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 ~ここから本編~

今日は私が高校生の頃の話をします。

私は札幌にある札幌南高校という高校の卒業生です。

札幌南高校は東京などにある名門校よりは落ちますが、北海道の方なら”ええええ!!”という反応が返ってくる進学校です。

 

東京大学京都大学にも合格者を出しますが、以前にも書いたように私はこのような秀才たちと戦っていました。

敬愛するTHE ALFEEのライブに行きたかったからなのです。

 

私の両親は厳しく、ALFEEのライブに行くなら高校生になってから、尚且つ高校で一定以上の成績を修めなければライブは禁止。

そう言われていたので、多くの秀才に混じって必死に勉強していたものです。

 

札幌南高校は屈指の進学校で、大学進学を目指すなら申し分ない環境です。

勉強を強制的にさせるというよりは、生徒の自主性を重んじ自ら学ぶという姿勢を育てる校風ですね。

制服もなく私服通学という点にもそれが表れています。

それでいて、偏差値は北海道のナンバーワン。

正に文武両道で、この高校で多感な10代の3年間を過ごせたことは私の財産になっています。

 

しかしながら、超がつく進学校にもデメリットがあります。

在学生のほとんどが四年制大学への進学を希望しているので、それ以外の進路を声に出して言いにくい雰囲気がありますし、家庭でも四年制大学以外の進路を相談しづらかったです。

 

私は札幌南高校に在学中、高校一年生の頃は医学部を目指して勉強していました。

その後、古典文学に影響され無常観に惹かれたため、仏教思想が学べるインド哲学という学問を志しました。

 

医学部志望からインド哲学を学ぶために文学部に志望先を変えたのですが、人間ですからそう単純ではありません。

札幌南高校は私服通学ですから、私も人並みにお洒落が好きでした。

 

大学の入試を終え、もし不合格ならその先はどうしようかと考えると、お洒落に関係する仕事、スタイリストにもなりたかったのです。

しかし、これに父が猛反発しました。

 

進路はとにかく大学以外は認めない。

スタイリストを目指して職業訓練などは認めない。

 

父は大学に行きたくても行けなかった人間ですから、私が大学に行ける学力があるならば行ってもらいたいと考えていたのでしょう。

せっかく屈指の進学校に進んだのだから、更に上を目指していい大学に進んで欲しいと考えていたのでしょう。

しかし考えが固く、大学に行きさえすれ良いという考え方は如何なものかと思いますね。

 

父にとっては職業に直結する役に立つ勉強ではなく、学歴をつけるための肩書を得られる勉強しか認めないというように、凝り固まった考えを押し付けてきたのです。

父のような極端な考えでなくとも、札幌南高校の校風としても四年制大学に行かないという選択肢は持ちづらかったですね。

 

屈指の進学校に行きひたすら名門大学を目指すのと、中堅クラスの高校に行き多様な進路を目指すのと、どちらが良いのでしょう?

 

私は結果的には北海道大学に進み、志のままにインド哲学を修めましたが、人間はないものねだりです。

次にまた高校卒業後の進路を選べるなら、大学に行かない進路も経験してみたいですね。

 

大学に行きさえすれば良い、それ以外の勉強は価値のないもの。

父のような考え方には今でも違和感がありますね。

 

大学に行きたくても行けなかった父は、私が想像以上に優秀だったので調子に乗っていたのでしょう。

中学時代の成績は常にトップクラス、屈指の進学校に進み、大学も問題なく進めそうである。

自分のことでもないのに、父は私の優秀さに満足し過ぎて調子に乗り、いい大学以外の進路は眼中になくなっていたのでしょう。

かなり迷惑な話です。

 

大学に現役合格できなければスタイリストになりたかった私は、本当に大学に合格できなかったとしたらどんな進路を目指していたのでしょう。

 

札幌南高校は入りたくても入れない人がいる高校ですが、そこに合格できてもできなくても、それで人生は決まりません。

寧ろ屈指の進学校に進んだことで大学以外の進路を考えにくくなることはデメリットであると考えます。

 

どんな進路であろうが、自分の好きなことをやれば良いのです。

進学校だけが人生ではありません。