本編の前にお知らせです。
「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。
「とまと文学部」で今は「変態マニア同好会」というタイトルのものを公開中です。
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~ここから本編~
8月もそろそろ後半ですね。
さて、9月に入ってすぐ大学病院に行かなければなりません。
ずっと経過観察をしている子宮頸がんの検査を受けなければならないのです。
手術をしてからもう10年近くが経っていますが、未だに経過観察が必要で、いつでも治療に踏み切る心構えはできています。
子宮頸がんはずっと定期検診を受けていて見つかりました。
それで命拾いしましたね。
早期発見なら完治できる見込みがありますよね。
それでも、私は10年近く手術後の経過観察を続けています。
早期発見できなければどうなっていたことか、かなり恐いですね。
ところで、子宮頸がんなど婦人科の癌は女性特有の臓器を摘出しなければならないことがあります。
私はごく早期でしたが、完治させたかったので子宮を全摘しました。
それでも10年近く経過観察を続け、検査結果次第では治療に踏み切ることになります。
どうやら子宮頸がんの原因になるウィルスに感染したままであることが原因らしいです。
経過観察は大学病院に通い、年に一度は入院して検査も受けます。
同室にはかなり深刻な病状の方がいたりします。
聞き耳を立てている訳ではないのですが、カーテンで分けられていても会話が聞こえてきたりします。
私のように子宮全摘で済めばまだよい方です。
周辺の臓器も摘出しなければならないとか、会話が聞こえてくると、聞いてる方もしんどいですね。
大学病院ですから難しい手術も多いのです。
今のところ癌の有効な治療法は早期発見、早期治療です。
私は早期に発見、早期治療ができたので元気にしています。
経過観察で大学病院に通うといっても、定期的に検査を受けられるのですから”備えあれば憂いなし”といったところでしょうか。
早期発見、早期治療できなかったのは私の父ですね。
体調不良を我慢していて病院に駆け込むと、進行した癌の診断を受け、数年間の治療の甲斐なく死んでしまいました。
父の姿を反面教師として生きていかなければならないと思うのです。
そして、離婚した元夫の伯父さんの姿も忘れられません。
この伯父さんも進行した癌が見つかり亡くなってしまいました。
この方は医師をしていて、自分の体調の変化に気付かないとは考えにくかったのですが、本当のことは本人にしかわかりません。
この伯父さんの持論は、将来的な医学の目標は予防であるということでした。
病気になってから治療するのではなく、病気になる前、罹ったとしても早期に見つけ早期に治療することを目指すべきと常日頃から言っていました。
それでも、癌で死んでしまうとは。
私も若かったので恐ろしいと思いましたね。
しかし、その伯父さんの言う通りです。
今後、病気は罹ってから治療というよりも予防に重点がおかれるようになるのでしょう。
今の私は不思議なことに自分が癌の経過観察中で、今後また治療が必要になるかも知れないという渦中にあっても恐怖は感じません。
信頼できる担当医といつも意見を交換し、私に一番合った治療を受けられるよう努めています。
今までも放射線治療をするか、抗がん剤治療をするか、検査結果次第で決めようという話も出たのですが、今のところはまだ様子見です。
癌で死んでしまった父には選択肢がありませんでした。
進行癌が一旦治まっても、再発した時点で選択肢はなかったのです。
少しでも選択できる可能性を高めるなら、やはり早期発見ですよね。
早期発見が困難な難治性の癌もありますが、私が罹ったのは子宮頸がん。
治療法はある程度確立されていますから、今後も私らしくあるために治療について考えていきたいですね。
早期発見で助けてもらった命をまだまだ繋いでいかなければなりません。