本末転倒

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 ~ここから本編~

私はこのブログ以外では主にTwitterで活動していますが、今日は興味深いニュースを見かけました。

東京において、ワクチンを求めて若者が早朝から長蛇の列を作ったそうです。

ニュースに添えられていた写真を見る限り、確かに長い行列ができていました。

 

しかし、よく考えたら本末転倒ではないでしょうか?

感染しても大事にならないよう、ワクチン接種があるのですよね?

こんなに長蛇の列を作っては、密ではないでしょうか?

 

感染しても大事にならないようワクチンを求めて、列になり密に近い状態を作る。

これって感染のリスクを高めませんか?

何のためにワクチンを求めているのかわからないではありませんか。

本末転倒とは正にこのことです。

 

この光景を見ると、東京一極集中の弊害が鮮明に浮かび上がってくるようです。

毎日毎日、ニュースを賑わせている東京都の感染者の数。

多いですね。

それも東京の人口が多いからですが、東京は人が集まり過ぎです。

だから、ワクチンを求めて長蛇の列が行列ができるのです。

 

この感染の問題を基にして、東京一極集中の問題についても考えなければならない時期なのかも知れません。

 

そして、もう一つの問題は若者世代が優遇されてはいないという問題です。

 

私の個人的な考えですが、日本ではどちらかというと高齢者が優遇されています。

如何なものかと思いますね。

若者は搾取されているようなものです。

 

昔のように若者の人口が多く、平均的な寿命もそう長くなかった時代、現代ほど高齢者が多くなった時代、それでちょうど良かったのでしょう。

 

現代は高齢者の人口が増えすぎてしまったのだと思います。

それにも関わらず、高齢者には手厚い保障を与えているのですから、若者の暮らしは苦しくなる一方ではないでしょうか。

 

若者が結婚したり、子供を持ったりすることを躊躇しているとも言われていますが、それは何故なのでしょうか?

高齢者の世話を焼くことばかりを求められているからではないですか?

 

こうなることにも理由はあります。

高齢者は選挙に行く人口が多く、票を集めるために為政者は高齢者優遇の政策を取り、若者は二の次三の次の扱いを受けているに等しいのです。

 

この点では若者にも落ち度はありますね。

若者が挙って選挙に行けば社会は変わるのかも知れません。

 

政治的にも冷遇されている若者世代は、こうしてワクチンにおいても後回しにされています。

私は若者こそワクチンを優先すべきだと考えています。

活動的で労働し、子供を育て、中心となって社会を支えているのは若者世代です。

高齢者世代は社会の第一線を退き、引退した世代です。

申し訳ありませんが、ワクチンを優先する意味がわかりません。

 

高齢者は感染すると重症化しやすく、死亡に繋がりやすいのでワクチンを優先したそうですが、高齢者を延命させ若者をリスクにさらす政策は如何なものかと思います。

 

語弊はありますが、高齢者は亡くなることが当たり前であると考えられます。

高齢者か若者か、どちらかを救わなければならないとしたら、救うべきはどちらでしょうか?

 

もちろん若者です。

ただでさえ、高齢者ばかりが増えていく日本において、若者を救わなくして誰を救うのでしょうか?

 

そして、感染の問題とは離れますが、高齢者を徒に延命させるのも如何なものかと思います。

本来、自然に任せれば亡くなる人を、寝たきりになっても生かしておくというのは虐待ではないですか?

 

若者は、働いても働いても暮らしは楽にならずな状態です。

その一方で元気溌剌、リタイアした後も人生を謳歌する高齢者世代。

 

何かがおかしいです。

 

古今東西、長寿は人間の悲願でした。

それを手に入れた日本社会は皆が幸せになれたでしょうか?

 

元気溌剌の高齢者と働けど楽にれない若者たち。

歪な差は広がりこそすれ縮まることはありません。

 

私の個人的な持論は、高齢者優遇は如何なものかということです。

少ない数で社会を支える若者を救わずしてどうするのか?

高齢者世代ももう少し遠慮して頂きたい。

 

この問題の本質がワクチンを求める若者が大行列を作ったことに表れているのです。

 

とは言え、選挙に行かない若者世代も不甲斐ないですね。

高齢者世代も若者世代もどっちもどっちなのです。

 

感染の問題で日本は未曽有の危機に直面しています。

こういう国の危機に問題の本質が表れるんですよね。

 

老いも若きも自分の足元を見つめ直さなければならない時です。

日本人、大丈夫ですか?

 

以前も書きましたが、死んだ父がこの状況を見ていたらこう言うでしょう。

日本人は狂っているんだと。

父がこう言っていたのは1970年代のことですが、それから50年近く経っています。

1970年代の狂った日本人が育ててきたのは2021年の日本人です。

 

2021年の日本人、大丈夫ですか?