本編の前にお知らせです。
「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。
新しい作品「六十年後の未来に来てみたけれど」を公開しています。
今日から第四十五話めを公開しています。
連載形式ですが、途中からでも、一話ずつでも読めますよ。
話の展開がわかりやすくなるように、主な登場人物の解説つきです。
下のバナー「とまと文学部」の文字をクリックすると、小説のページに飛べますよ。
よろしくお願いします。
tomatoma-tomato77.hatenablog.jp
~ここから本編~
さっきまでTwitterのフォロワーさんと不毛なテレビ番組の話をしていました。
そのフォロワーさんは、テレビの討論番組が苦手だそうです。
互いに罵り合うスレスレのやり取り、終わりのない応酬、実に不毛です。
ありますよね、不毛な応酬を電波に乗せて流すテレビ番組。
まだ学生で実家にいた頃、弟がこんなことを言っていました。
「姉ちゃん、やっぱこれだね!ははは」
夜中に放送されているあの有名な討論番組を弟は皮肉を込めて挙げていたのです。
討論番組って、どこまで本音なのでしょう?
テレビの番組である以上、台本とかはないのでしょうか?
討論番組もある種のエンタメみたいなものですよね。
テレビとはおおよそそういうものです。
激しい応酬は一種の格闘技みたいなものですよね。
私はプロレスを連想します。
真剣勝負なのでしょうが、一種のショーでありエンタメの要素も否定できません。
私が幼い頃、死んだ父はよくこう言っていました。
闘いを繰り広げるレスラーは、裏では繋がっている。
試合が終われば仲良く一緒に帰るんだ。
こんな勝負はインチキだ。
父の言っていたことがどこまで本当のことかはわかりません。
しかし、少なくともプロレスも興行ですから、真剣に殺し合っている訳ではないですよね。
討論番組も似たような匂いがしてきます。
口角泡を飛ばして議論していても、番組が終われば裏では仲良しなのかも知れないですよね。
一つのテーマで激論しているかのように見えても、それはショータイムみたいなものであり、一種の見世物に過ぎない。
そう考えれば、とんでもないことを言う出演者がいても腹は立ちません。
つまり、テレビ画面の向こう側は作り物なのです。
テレビショーですね。
真実は画面の向こうにあるとは限らない。
情報の洪水の中から取捨選択しなければならないのです。
プロレス、私は好きですね。
父はつまらない興行だと言っていましたが、私は好きですね。
父が言っていたように、インチキでもいいではないですか。
テレビとはそういう側面もあるものかも知れませんから、自分で判断して見ればよいのですよ。
ですから、討論番組も好きですね。
言いたい放題、流言飛語も上等ですね。
何が真実で何が虚像か、そのくらいは自分で考えます。
論客が好き放題に言い散らかすのも楽しいではないですか。
プロレスの取っ組み合いと何が違うのか?
何も違いません。
他人様が真剣勝負をしているのを見ることほど楽しいことはありません。
真実半分、虚像半分。
何が正しいかは自分が決める。
こんな風に気持ちに余裕をもってテレビを見ると楽しいものです。
私はテレビは好きですね。