本編の前にお知らせです。
「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いていますが作業中に間違って表示を消してしまいました。
復旧次第、載せますのでそれまでお待ち下さい。
~ここから本編~
今日は銭湯に行ってきました。
スーパー銭湯と一般的な銭湯の中間にある感じの準スーパー銭湯といった感じですね。
そこで高齢の女性と遭遇しました。
私が帰り支度を済ませて、ロッカーの中に忘れ物はないだろうかと確認していると、隣のロッカーの扉を開ける高齢の女性がいました。
なぜか鍵穴に鍵が挿しっぱなしで、鍵に自分の私物の小さな巾着袋をぶら下げていました。
その女性、ぼそぼそと私に話しかけてきたんですよね。
「これ、付けてるからいいよね」
そう言いながら、挿しっぱなしの鍵にぶら下げた巾着袋を指差していました。
鍵が挿しっぱなしでは、ロッカーを開けられてしまうではありませんか。
貴重品の盗難に遭ったりしてしまう危険があります。
私はこう答えました。
「大丈夫ではないですね。鍵をかけないとお財布を盗まれるかも知れませんよ」
高齢の女性はこう答えてくれました。
「お金がないから(鍵をかけなくても)いいよ」
ちょっと、おかしいですね。
その銭湯のロッカーはコイン式。
100円玉を入れて鍵をかけ、開けると100円玉が戻ってくるという、よくあるロッカーです。
高齢の女性は100円がなかったのでしょうか。
詳しい事情はわからないのですが、私と二言、三言、言葉を交わすとロッカーを閉めようにも100円がないと困り果てた様子でした。
私はもう帰り支度を済ませていましたが、かと言って、その高齢の女性をそのままにしておくこともできません。
ロッカーに鍵をかけなければ、貴重品が盗難に遭うかも知れませんよね。
そこで、私はその高齢の女性に100円玉を渡しました。
返ってこなくても構わないですね。
その方が盗難に遭ったら大変ですから。
それにしても、どんな事情でお金が手元にないと言っていたのかはわかりませんが、ロッカーに貴重品を放置すれば非常に困るということに、その女性は気が回らないようでした。
一人で外出しても大丈夫なのでしょうか。
実際にその女性に接していて、ちょっと危ういものを感じましたね。
そして、ロッカーを出て、帰る前にスマホをチェックしようと休憩スペースの椅子に腰かけていると、スタッフと押し問答になっている高齢女性がいました。
レストランのチケット券売機に、お金を入れた入れないで押し問答になっていました。
大声で、自分はお金を入れたはずなのにおつりが出てこないであるとか、いくら券売機に入れたかはよく覚えていないであるとか、埒が明きません。
それでも、スタッフもお仕事ですからなんとかその場を収めていました。
いやはや、私が遭遇したロッカーの件といい、レストランの券売機の件といい、日本の高齢化の縮図が見えてきましたね。
高齢になると判断力が鈍るのか、若者から見ると頓珍漢な受け答えになっていたりするんですよね。
しかも、ご本人はプライドもあるのか、ミスに気付かない。
高齢になると子供に戻るとも言われますが、誤解を恐れずに言えば、子供よりタチが悪いです。
判断力は鈍って子供並みになるのに、プライドや思い込みが先走り、話がややこしくなります。
こういう高齢の方、たくさんいるんでしょうね。
若い人が大変です。
今日、銭湯のレストランスペースで、券売機にお金を入れたはずだと言い張っていた高齢女性。
その相手をしなければならない若いスタッフ。
これから、こういう場面はもっと増えるんでしょうね。
何かいい対策はないでしょうか。
みんなで考えなくてはなりませんね。