渋滞に巻き込まれたバス

本編の前にご案内です。

この「とまとの呟き」の姉妹版で小説を書いています。

タイトルは『アンドロイドの楽園』といいます。

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よろしくお願いします。

tomatoma-tomato77.hatenablog.jp

 

今日は銭湯に行ってきました。

どちらかというと、スーパー銭湯ですね。

しかし、料金が一般的な銭湯の料金なので気軽に行くことができます。

 

そのスーパー銭湯は札幌の東区にあります。

札幌の東区、この時期は雪がてんこ盛りです。

本当にてんこ盛りですよ。

私の身長が157cmなのですが、それを超える雪の壁があちらこちらにできています。

車道と歩道の境目に雪山が多いんですよね。

除雪した雪を積み上げていくので、それだけの高さになります。

 

今日行ったスーパー銭湯は送迎バスが出ているはず……なのですが。

朝、指定の時間に指定の場所で待っていても、送迎バスは来ませんでした。

おかしいなと思い電話して確認すると、道路状況が悪いので運休したとのことでした。

どうですか、凄いでしょう。

札幌では雪が積もり過ぎて、スーパー銭湯の送迎バスが運休になるのです。

少し前にも、別のスーパー銭湯で似たようなことがありましたね。

出発した送迎バスが乗車場所に来ない。

どうやら、どこを走行しているのか、わからなくなっているという。

札幌では珍しくないことです。

 

そんな訳で、今日は公共の路線バスでスーパー銭湯に行くことにしました。

そこは、公共の路線バスが何本も走っているので便利です。

行きも帰りも路線バスにしました。

 

行きはスイスイ進んだのですが、問題は帰りです。

見事に渋滞にハマりました。

雪いっぱいの札幌の東区、北区では渋滞は日常の風景です。

 

ノロノロ運転のバスに乗りながら、ずっと考え事をしていました。

ちょうどバスは私が小学生の頃に住んでいた地区を通ったんですよね。

小学生の頃に、遠いから子供だけで行ってはいけないと言われていた公園の辺りを通りかかりました。

子供には遠くても、大人になれば何と言うこともない風景が広がっていましたね。

 

そして、バスは目指す地下鉄の駅の近くまで進んできました。

そこは、札幌の北区。

私が大学生の頃、付き合ってもらいたくて追いかけ回していた男子学生が住んでいた辺りを通りかかりました。

 

その人、素晴らしい美男子だったのです。

道外の出身で、ある地下鉄駅の近くで一人暮らしをしていました。

見た目も男前ですが、中身も男前な人だったんですよ。

 

私は北海道大学の卒業生ですが、北海道大学で実家を離れて暮らす学生は大学の近くに住んでいるというのが一般的だったにもかかわらず、その男前の彼はいくつか駅が離れた地区に住んでいました。

理由は、大学の近くに住むと友人が気軽に遊びに来過ぎてしまう。

少し距離を取って、好きな学問に集中したいと言っていましたね。

 

なんとカッコいい人なのでしょう。

私は夢中になって、その人のアパートに押しかけていったり、図々しく上がり込んだりしていたのです。

 

今、思い返すと実に迷惑な話です。

好かれることはないですね。嫌われます。

それでも、大学生だった私はまだわかっていなかったんですよね。

 

あの男前さんは、今頃、どこで何をしているのか。

そんなことを考えながらバスに乗っていると、時間はアッという間に過ぎました。

渋滞に巻き込まれても、気持ちに余裕があれば有意義な過ごし方もできますよね。