米寿のお祝い

本編の前にご案内です。

この「とまとの呟き」の姉妹版で小説を書いています。

タイトルは『アンドロイドの楽園』といいます。

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よろしくお願いします。

tomatoma-tomato77.hatenablog.jp

 

私の母は今年で米寿を迎えます。

めでたいですか?

私はこれっぽちもそう思いません。

 

母を完全に無視して一年が経ちました。

なぜ無視するのか?

それは今ままですっとそうでしたが、母は相手の気持ちを考えない人間なのです。

 

私には自閉症スペクトラム障害という障害があり、子供の頃から精神的に不安定でした。

離人症摂食障害にも罹りましたし。

しかし、母から精神的なサポートや理解をもらえたことはありません。

母は1930年代に生まれた古い世代ですから、子供に精神的なサポートが必要という価値観は皆無の世代です。

しかし、今は2022年、令和の時代です。

今ままで理解してこなかったことを悔い、反省し、今からでもできることをしても罰は当たりませんよね。

母にはそうい視点が欠けています。

どこまで行っても相手の気持ちがわからない、わかろうともしない人間なんですよね。

 

こういう人間は当然ですが、皆に嫌われます。

実際、母は私に嫌われ、弟にも嫌われ、弟のお嫁さんにも嫌われています。

母は今まで還暦、古希など節目の年齢を迎えてきましたが、私にも弟にも祝われることはなかったのです。

これが全ての答えですね。

嫌われるような人間だから、節目の年齢になっても誰からも祝ってもらえない。

当然のことでしょう。

 

米寿、めでたいですか?

いろんな家庭があるので、盛大に祝う家族がいても否定はしません。

しかし、爆発的に高齢者が増え、社会保障が逼迫するご時世に長寿は果たして手放しで祝うようなことなのでしょうか?

 

少なくとも私は母の長寿は疎ましいです。

相手の気持ちもわからず、傲慢で鈍感な人間に何の価値があるというのでしょう。

 

母は去年あたりから入所する施設を探し始めましたが、あまり進んでいませんね。

いわゆる情弱ですから、介護施設を調べるにしても限界があるのでしょう。

私はパソコンなどで調べると、母の条件に合った施設をすぐに見つけることができました。

母はもらえる年金が少ないので、低予算で入れることが必須の条件です。

私はすぐに見つけることができましたね。

 

ならば、困っている母に教えてやればよいのではないかと思われそうですが、ある意味、復讐とまでは言いませんが、嫌がらせ、反撃ですね。

母を満足させるようなことは、私はしません。

もっともっと苦しんでもらいたいですね。

幼い頃から精神的に不安定で、何のケアもサポートのしてもらえなかった私の苦しみを少しは考えてもらいたいですね。

 

母は施設に入る入ると言っておきながら、本当は施設に入ることを拒絶したいのではないかとも思います。

母は昔、介護の仕事をしていました。

心身ともに大変な仕事なので、私には勧められないと言っていましたね。

 

母は自分が介護されるような年齢になり、介護されるようになった自分を受け入れられないのでしょう。

一人で食事をすることもできなくなり、オムツを当てて、そのうち家族の顔もわからなくなる。

そんな自分になっていくことが受け入れられないのでしょう。

 

一言で言うと、ざまあ見なさいですね。

今まで私の苦しみを無視してきたツケが回ってきたのです。

実にめでたい米寿の年ですね。

 

人間はほどほどのところで人生を卒業するのが幸せなのでしょうね。