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写真はイメージです。
最近の私は小旅行にハマっています。
このブログにも書いていますが、ニセコに行ったりルスツに行ったり。
車の運転ができないので、バスやJRで行ける範囲ですが楽しんでいます。
明日は母方の実家があった町に行ってきます。
あった、ですから今はもうありません。
弟に聞いた話ですが、母方の実家は既に取り壊されたそうです。
祖父母、伯父、伯母は既に亡く、従兄弟たちもそれぞれ独立してその町を離れています。
今、日本国中で問題になっている空き家問題ですね。
一番年上の従兄が管理していたのですが、何せド田舎の物件で売るに売れず頭を抱えていました。
取り壊されたのは妥当ですね。
もう誰も住むことのない辺鄙な町ですから。
それでも、その家が建っていた場所は把握しています。
ド田舎ですから、場所がわからなくなることもありません。
今は更地ですが、どうなっているのか確かめてみたいですね。
母方の実家があった小さな町は北海道の昆布の名産地です。
幼い頃は毎年夏になると遊びに行っていました。
とは言っても、遊んでいたのは子供たちだけで、父も母も昆布漁を手伝っていました。
当時はまだ景気もよく、昆布もたくさん獲れましたから大人たちは一家総出で漁をしていました。
祖父が漁師だったので、その漁の支度をする小屋が海岸にあったのですが、その小屋があった辺り、どうなっているのか見ておきたいですね。
その町は山と海に挟まれた本当に小さな町です。
山にも囲まれているので、畑作も盛んですね。
祖母は畑もたくさん持っていました。
熊が出るような山奥ですが、夏に遊びに行くと祖母の後について畑まで行きましたね。
明日、その畑があった場所まで行けるでしょうか。
最近は人間と熊の距離が近くなり危険です。
危なくない範囲で思い出を追いかけてみたいですね。
その町に行くのは何年ぶりか考えてみました。
実に30年近く行っていません。
元夫と結婚した年に行きましたね。
結婚したばかりだったので、互いのルーツを辿ろうということでした。
互いの親類のお墓参りを二人でしていて、母方の実家の先祖が眠るお墓にお参りに行ったのが30年近く前のことです。
その頃は祖母もまだ元気にしていました。
伯父夫婦が家を守っていました。
今はそこにはもう誰もいません。
北海道は特にそうですが、何百年と続くような家はほとんどありません。
一代限りの家、一代限りのお墓も多いですね。
私の今の実家もそうですね。
古くて狭い公営住宅に母が一人で住んでいます。
母が死ねばそこも消滅ですね。
しかし、寂しいとは思いませんね。
一代限りで消える家やお墓、北海道では当たり前なところもあります。
消えないのは思い出だけでいいですね。
明日が楽しみです。
明日は帰りが遅くなるので、このブログの更新はお休みです。
明後日、母方の実家があった町を訪ねた話を書こうと思います。