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写真はイメージです。
今日も行ってきます、銭湯です。
最近の私は昔ながらの銭湯にハマっています。
今までは小さめのスーパー銭湯に行っていましたが、昔ながらの伝統的な銭湯もいいですね。
私はイギリス人の先生に英会話を教わっているのですが、その先生がこんなことを言っていました。
「とまとがハマっているのは、壁に富士山が描いてあるようなお風呂かな?」
そうです。
Exactlyですね。
伝統的な銭湯とは壁に描かれた富士山がなくてはならないのです。
富士山は描かれていなくても、ケロリンと書かれた黄色い風呂桶も銭湯のシンボルですよね。
昔ながらの銭湯にはしきたりがあります。
基本中の基本ですが、お湯に入る前は体を洗わなければなりません。
髪が長ければ結んだりしてまとめなければなりません。
このくらいはスーパー銭湯でも当たり前のマナーですが、たまにいるんですよね、この注意事項を守れない人が。
若いお母さんと小学生くらいの女の子で、お母さんは髪をまとめていても、お子さんがまとめていない親子連れ、スーパー銭湯などでたまに見かけます。
あれは何なのでしょう。
お母さんが髪をまとめているなら、お子さんもまとめないのかと不思議に思います。
ところで昔ながらの銭湯って常連さんがほとんどですね。
私よりも年上、70代くらいのご婦人が多いです。
この年代の人は家にお風呂がなくて銭湯通いが日常だった世代ですよね。
銭湯のしきたりを弁えている人ばかりです。
それに銭湯の近所に住んでる人が多い印象ですね。
顔なじみ同士、打ち解けた雰囲気が漂っています。
そこに私が入っていくと、じろじろ見られることもあります。
新参者、どこから来たのか、誰なのか、そんな視線が飛んできますね。
そういう時はこちらから”こんにちは”と挨拶すれば良いのです。
緊張がほぐれますよね。
こういう挨拶も大切なしきたりです。
昔は銭湯はマナーや人付き合いを学ぶ場でもあったんですよね。
どんな人もお風呂には入らなければなりません。
昔、家庭にお風呂がなかった時代は誰もが銭湯に来ていました。
裸の付き合いをしながら、私もいろいろなことを学びました。
マナーの基本は自分がされて嫌なことを相手にしないということですね。
お湯に入る前に清潔にする、騒がない、挨拶はきちんとする。
相手とコミュニケーションを取ってお互いに気持ちよく過ごす。
銭湯はこういう躾の場でもありました。
お風呂のことに限らず、便利になって、何でもプライベート化した社会だと相手への気遣いを忘れてしまいそうですが、昔から受け継がれてきた銭湯の心を大切にして人情や思いやりはなくさずにいたいものです。