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写真はイメージです。
私は札幌銭湯探検隊の隊長です。
週二回、火曜日と金曜日が活動日なので銭湯に出かけ、心の中で採点し自分のコレクションにしています。
札幌銭湯探検隊は隊長一名の小さな秘密結社です。
銭湯、昔からある懐かしの場所ですね。
今日のイメージ写真のように、高い煙突から煙が出ているのを見て営業中だとわかったりするんですよね。
多くの銭湯が昭和の頃から営業しています。
私も小学生になるまで家にお風呂がなかったので、銭湯通いは日常の風景でした。
今は温泉やスーパー銭湯も増え、日常生活というよりはレジャーの一種になっていますよね。
私も以前はスーパー銭湯に多く行っていましたが、今は懐かしの昭和の銭湯に行っています。
銭湯には必ずと言っていいほど常連さんがいます。
皆さん、見た感じ、或いは聞こえてくる会話でわかるのですが70代、80代の人が多数です。
70代、80代のマダムたちは私のお姉さん世代ですね。
私が小学生の頃まで銭湯が日常だった頃、お姉さん世代は既に20代、30代の大人になっていた世代ですね。
銭湯が日常、そんな感覚が私以上に染み付いているのでしょう。
マナーもいいですし、常連同士声をかけ合ったり、先に上がって帰るマダムがまだお風呂に入っているマダムに声をかけ挨拶していたりしています。
常連マダムの多くが私にも声をかけてくれるんですよね。
もちろん、私も挨拶を返し会釈します。
もしかしたら、銭湯に不慣れな若い人だとポカンとしてしまうのではないかとも思うんですよね。
最近は不審者の出没も多いですから、知らない人に声をかけても無視する。
悲しいことにこういう風潮もあります。
しかし、そんな風潮はどこ吹く風、マダムたちはお互いに挨拶し合い、常連ではない私にも気軽に声をかけてくれます。
今のご時世、貴重な場所ですね。
マダムたちにとって銭湯は未だに交流の場所、情報交換の場所でもあるのでしょう。
もう一つ気づいたことがあります。
マダムたちはどうやらスマホを持ってきていないようです。
年代が70代か80代ですし、どうやら家が近所のようなのでスマホは持たないで来ているか、或いはスマホ自体持っていないのか。
70代、80代の人ならそれも普通かも知れませんね。
スマホ全盛、ほとんどの人がスマホを持つ時代に、スマホを持たないコミュニケーションが成り立っている。
このような銭湯は今どき貴重ですね。
私はスマホ中毒みたいなものですが、小学生までは銭湯が日常だったのでマダムたちの感覚も理解できます。
人情味があって、人間らしい直接的なコミュニケーション場である銭湯。
これからも存続し続けて欲しいものです。