私の夫婦別姓

本編の前にご案内です。

このブログ「とまとの呟き」の姉妹版、「とまと文学部」で小説も公開しています。

最新話の更新は毎週日曜日の夕方以降です。

「とまと文学部」では新作の『成り上がりたかった男』を書いています。

下のバナーをクリックで物語が読めますよ。

バナーのリンクは第一話が出ますが、それより後の話はパソコン版、スマホ版ともにページの一番下にタイトルが出ています

そこをクリックで最新話の前の話も読めますよ。

よろしくお願いします。 

tomatoma-tomato77.hatenablog.jp

写真はイメージです。

 

またブログを書く間隔が空いてしまいました。

毎日、忙しいです。

1日はエスコンフィールドに、ファイターズの秋期キャンプを見に行ったりしていました。

 

ところで、昨日X(Twitter)を見ていたら「妻(未届け)」になれて嬉しいと投稿している人を見つけました。

すごくよくわかります。

法律婚できないカップルなんですね。

夫婦別姓なのか或いは同性婚なのか?

 

私も法律婚ではなく事実婚をしていました。

私も「妻(未届け)」になった時は嬉しかったですよ。

それが私と元夫との真の結婚を表すものだったからです。

 

私と元夫は最初は法律婚していました。

お試しのつもりで、とりあえずありがちなことをしてみようと、私が姓を変えました。

しかし、問題がありました。

私の姓は日本のベストテンに入るようなわかりやすい姓でしたが、元夫の姓は珍しい姓だったのです。

一度で正しく読んでもらうことは、まずありませんでした。

 

これは私にとってものすごいストレスでした。

生まれてから読み間違えられることなどなかったのに、夫の姓になることで必ずといっていいほど間違って読まれる。

これはストレス以外のなにものでもありません。

 

そういう状態を数年続けましたが、二人で話し合い形式上だけ離婚することにしました。

いわゆるペーパー離婚ですね。

もう30年くらい前の話ですが、元夫の勤め先にはそういう夫婦は何組もいましたよ。

 

ペーパー離婚の前は弁護士さんに相談したり、本で調べたりしました。

30年くらい前ですから、今ほどSNSはありません。

情報を集めるのは大変でした。

しかし、二人が望む真の結婚に向かっていくのは楽しかったです。

 

ですから、昨日、X(Twitter)で見かけた「妻(未届け)」になって嬉しいと投稿していた人の気持ちは、すごくよくわかります。

私も「妻(未届け)」でした。

 

私が夫婦別姓を願い実践した理由は、実際に法律婚して元夫の姓で読み間違えられてばかりでストレスを感じていたこと以外は、子供の頃から要求されていたことに理不尽を感じていたからです。

 

父はそうでもありませんでしたが、母の考え方には失望していました。

元夫と結婚が決まり、両家族で初めて食事をした時に母は「女の子は嫁ぎ先に差し上げるものですから」と発言したのです。

差し上げる「もの」????

「もの」とは何ですか?????

かなり失礼ですね。

 

私は子供の頃から”大人になったら嫁ぎ先に気に入られる”ことを求められていました。

それに対して私という人間が尊重されていないと感じていました。

家事が完璧にできるから、自分が完璧に躾けたから、母はドヤ顔でそんなことを言っていましたね。

 

これって、個人を尊重してない考え方ですよね。

私は家政婦になるのではありませんし、母の思う通りに動く人形でもありません。

もし、それを求めるなら、それは私でなくても他の誰かでもいいですよね。

 

こういう個人を尊重しない考え方にはかなり抵抗感があり、それを守るために結婚しても姓を変えたくないと考えるようになりました。

 

元夫は私のこういう考え方を尊重してくれました。

今は離婚して一人ですが、次に結婚する機会があったらどうしようか考えます。

 

前の結婚で元夫に尊重してもらい、自分の自尊心は守られ揺るぎないものになりました。

次に結婚する時はその相手にもよりますが、相手の姓でもいいような気もします。

しかし、夫婦別姓を求める多くの方々を支持することは変わりません。

理由は上述のように、女性が男性に合わせよという家制度や家父長制の亡霊と戦いたいからです。

私もそれと戦いました。

これからもそうです。