年賀状の季節

本編の前にお知らせです。

「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。

先日まで公開していましたが、今は新作の準備中なので非公開になっています

それまで、またよろしくお願いします。

tomatoma-tomato77.hatenablog.jp

~ここから本編~

今日、マンションの郵便受けを見ると来年の年賀状の広告が入っていました。

予約の開始日や割引の情報などが載っていましたが、もうそんな時季なんですね。

 

今の私は年賀状は一切出していません。

今は離婚して一人ですし、親類といっても、祖父母や叔父、叔母は既に亡く、後は従兄弟くらいですがほとんど交流はありません。

 

それでも寂しさは感じませんね。

便りがないのは元気な証拠です。

 

年賀状を出していたのは学生でまだ親元にいた頃か、結婚していて元夫の親類と交流があった時期です。

元夫と結婚していた頃、結婚してすぐの頃は双方の身内に盛んに年賀状を出していましたし、暑中見舞いなども出していましたね。

一種のアピールと告知をしたかったのです。

 

元夫と私は事実婚でした。

法的に夫婦別姓が認められていなかったので、事実婚をしていたのです。

一旦、婚姻届けを出し私が元夫の姓を名乗っていた時期もありましたが、私も元夫も何かが違うとしっくりこなかったのです。

そこで二人でいろいろ話し合い、形式上だけ離婚届を出し、互いが互いの姓を尊重できる事実婚に移行しました。

 

法律婚の間も私は多くの場面で通称として元の姓を名乗っていたので、親類に出す年賀状は元夫の姓と私の姓の連名で出していました。

私たち夫婦の考え方、何と呼んで欲しいかを伝えたかったのです。

親類の皆さんの反応が面白かったですね。

 

結婚の挨拶の時点で私は元の姓を通称として名乗り続けていましたから、その通りに二人の姓を連名で宛名に書いてくれる人もいれば、元夫の名前だけを書いてくる人もいれば、私の名前だけを書いてくる人もいれば、反応は様々でした。

私の名前に元夫の姓で書いてくる人は少数ですがいました。

とは言え、私と元夫が何年も同じようなスタイルで年賀状を出していると、認めてくれたのか根負けしたのか、二人の姓を連名で書いて送ってくれるようになりましたね。

 

年賀状と言えば、この時期、法律婚から事実婚に移行した頃の親類の反応が記憶に残っています。

 

それから、いわゆる喪中はがきですね。

父が死んだ年は親類中に喪中のはがきを書いたものです。

年賀状って普段は会わない身内にも出すので枚数が嵩みますよね。

 

枚数が嵩むといえば、元夫のお父様です。

お義父様はかなり真面目で堅いお仕事をしていました。

親類以外にもお仕事関係の年賀状も多く、お義母様は苦労が絶えなかったようです。

何せ、何百枚と出すのですから家族は堪ったものではありません。

私のような貧しく名もない家庭に育った者には驚きの連続でした。

 

元夫は本当に理解のある人で、私が手伝わなくても済むように取り計らってくれました。

こんないい人となぜ別れてしまったのでしょう?

最近よくわからなくなるんですよね。

 

そうは言っても覆水盆に返らずです。

過去を悔やむより未来を切り開いた方がいいですね。

 

年賀状の季節になると一人になったことを実感しますが、それでも時は過去から未来にしか流れません。

また今年も年賀状の申し込みの季節がやってきました。

 

来年はどんな年になるのか。

早くも待ち遠しい気がします。