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tomatoma-tomato77.hatenablog.jp
昨日、とうとう札幌でも雪が降り、積もりました。
家を出てすぐのところで写真を撮りましたが、こんな感じですね。
しかし、まだまだ積もります。
本格的に降るのはこれからですね。
もう暖房が必要ですし、先日、コタツの布団を出してセットしました。
この時期、冬支度を始めると大学生の頃、家出をした頃のことを思い出します。
些細なことですが母と喧嘩をして私は家を飛び出しました。
そのまま卒業しても帰らず、決まっていた就職先で働き始めました。
私は道内企業から内定をもらっていたのです。
家出して一番大事なことは住むところの確保ですよね。
家を飛び出してとりあえずは大学で一番仲が良かった友達のところに転がり込みました。
10日くらいいましたね。
住むところは見つかりました。
通っていた北海道大学のすぐ近く、当時70歳くらいの優しそうな高齢女性が大家さんで、不動産屋さんを通さずに済み簡単な書類を書くだけで契約できました。
親に保証人になってもらうつもりはなかったので、これは助かりましたね。
家出したら、その頃就職で東京にいた元夫も様子を見に札幌に来てくれました。
住むところを元夫と探していたら、アパートが見つかったんですよね。
もし、住むところが見つからなかったら、私は大学を辞めて元夫と東京に行こうと思っていました。
アパートが見つかって大学を辞めずに済みましたね。
アパートに入居が決まると、必要なものを買い集めました。
最初はお金がなくて、カーテンもなく部屋の隅で着替えたりしていたのです。
この時期の札幌に必要なのは、なんと言ってもストーブです。
お風呂のない、トイレ共同、六畳一間のアパートでストーブは付いていませんでした。
それでも、嫌いな親から離れて自分の城を持てたことが楽しかったですね。
その頃の私の宝はストーブでした。
飼っていたインコも連れて家出したので、インコをストーブの暖かさが十分伝わる場所に置きましたね。
部屋にはストーブの煙突を付ける設備もなかったので、ポータブルのものを買いました。
灯油を自分で入れるタイプですね。
灯油がタンクになくなれば自分で給油するのです。
最初はうまく補給できませんでしたが、慣れればできるようになりました。
あのアパートの六畳一間の部屋は、今でも私の原点になっています。
家出して雪が降ってきて積もり、冬支度を進めるのは本当に楽しかったです。
雪が積もった道を生計を立てるためのアルバイトに向かう時、自立できた喜びに満ち溢れていました。
毎年、雪が降り始める頃、あの頃を思い出すと力が湧いてきますね。