民間病院と大学病院

本編の前にお知らせです。

「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。

新しい作品「六十年後の未来に来てみたけれど」を公開しています。

今は第六話の公開を始めました。

話の展開がわかりやすくなるように、主な登場人物の解説つきです。

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よろしくお願いします。

tomatoma-tomato77.hatenablog.jp

~ここから本編~

今日は定期的に通院している精神科の病院の通院日でした。

この病院に通うようになって、一年ちょっとが経ちました。

その前は大学病院に通っていました。

 

大学病院とのご縁もなかなか切れません。

精神科は民間の病院に移りましたが、婦人科の検査、子宮頸がん後の経過観察のために未だに大学病院に通っています。

精神科の治療は20年以上続いていますが、そのほとんどは大学病院で治療を受けていました。

 

閉鎖病棟に入院したり、退院後も10年以上通院したり。

その甲斐あってか、民間の病院に移ってはどうかというお話を頂いたのが去年のことです。

 

私は個人的には民間の病院の方がきめ細かい感じがします。

大学病院だと症状が重い患者さんが多く、なかなか大変です。

 

今通っている民間の病院では、生活保護を申請する時も病院にいる相談員の方に相談に乗ってもらい、役所にも同伴してもらえました。

もちろん、大学病院に通っていた時も主治医がアドバイスしてくれて福祉の手続きはできたのですが、今の民間の病院の方が相談に乗ってもらいやすいです。

 

大学病院にも、もちろん良いところはあります。

私は好奇心旺盛で少し病状が回復してくると、広い大学病院の中を散歩するのが楽しみでした。

 

病院内にコンビニやカフェのお店があったりして退屈しません。

精神科の閉鎖病棟に入院した時は、回復して病棟外に出てもよいと許可をもらえた時は嬉しかったですね。

一番楽しみだったのは、病院の地下にある患者用の大きなお風呂に行くことでした。

 

そこでご一緒した方のことが今でも忘れられません。

大きな手術を経験したらしく、病状が重かったので楽しみにしていた旅行も取りやめにして手術に臨んだと仰っていましたね。

その方は大きな傷跡が残ってしまったと仰っていたのですが、大学病院での手術、楽しみにしていた旅行も取りやめにして手術を受けたとなれば、穏やかではありません。

お風呂で会ったあの方は、今でも元気にしているのか。気になりますね。

 

ところで大学病院と言えば、名作の「白い巨塔」を連想します。

死んだ父が大好きな作品でした。

でも私は今のところ、財前教授のような恐い先生には会ったことはありません。

リアルな教授は私たち患者の前では丁寧で優しい印象です。

 

私の印象では民間の病院はきめ細かく、大学病院では最先端の高度な治療が受けられるといった感じですね。

精神科以外は、子宮頸がん後の経過観察で大学病院の婦人科に通っていますが、こちらも高度な医療を受けられていて全幅の信頼を寄せています。

 

今のところ精神科では死ぬことはないと思いますが、子宮頸がんは未だに経過観察中なので、経過によっては再発して死ぬかも知れません。

それでも、高度な医療を受けられる環境にあり大船に乗ったつもりでいます。

 

そういう自身の精神の安定が一番の薬だと思うんですよね。

 

まだ暫くは病院とのご縁は切れないと思いますが、何事も楽しむくらいの心の余裕を大切にしたいですね。