私は海外旅行が大好きです。
正確に言うと、大好きでした、でしょうか。
ここ何年かは一年に三、四回、外国旅行に出かけていました。
ツアーではなく全くの個人旅行で、外国の航空会社のホームページから航空券を予約したり、ホテルも予約サイトを参考にしつつ個人的に予約する。
どこに行くにも一人なので、空港からホテルまでは運転サービスなどを利用して、出発前にタクシーを予約をしておく。
全ての手続きを自力で英語でやらなければならないのですが、寧ろ、この予約の作業が楽しい。
予約の時から旅は始まっています。
しかし、去年、2020年1月にエジプトに行ったのを最後に、海外には行けていません。
感染の問題もあり、今はまだ気軽に海外旅行を楽しめない状況ですよね。
全地球的に感染の問題が収まり、安心して旅に出かけられるのはいつのことでしょう。
それ以外にも、私を取り巻く状況は激変しました。
一番大きいのは、自閉症スペクトラム障害が診断されたことです。
50代になって初めて診断されたこともあり、今後の人生をしっかり考えなくてはならなくなりました。
最も考えなければならないことは、仕事のことです。
障害者枠で就労継続支援A型の職場で働くか、福祉の相談窓口などで適性検査や職業訓練を受けて、一般企業で働くか。
まずはこの二つの選択肢に大別されます。
就労継続支援A型の職場であれば、そう時間はかからず働く場は見つかりそうですが、果たしてそれがベストな選択肢か。
もう少し時間をかけて考えてみたいところでもあります。
或いは、福祉の相談窓口で適性検査や職業訓練を受けて、働く場を探すか。
これは時間がかかりそうです。
この選択をすると、仕事がきちんと見つかるまでは生活保護の申請も検討しますね。
以前、精神疾患を治療中、生活保護を頂いて暮らしていたので、どんな制度かは理解しています。
さて、就労継続支援A型で働くにせよ、職業訓練を受けて一般企業で働くにせよ、今後いつ海外旅行に行けるか見通しが立たなくなってしまいました。
就労継続支援A型であれば、賃金はそう多くはないので、旅行資金を貯めるのも苦労しそうです。
職業訓練を受けて一般企業で働く方を選べば、職業訓練中は海外に行く余裕はありません。
今度はいつ海外を旅することができるでしょう。
思えば、今まで年に三、四回、海外へ旅に出るために、私は無理をしてきました。
自閉症スペクトラム障害も正しく診断されていませんでしたから、そもそも向いていない仕事、障害を抱えては無理のある環境で仕事をしてきました。
今後はこういう環境に自身を置くつもりはないので、時間に融通が利き、比較的お金も稼げる仕事には就かないでしょうから、正に時は金なりで、時間とお金の条件が揃い、海外にふらりと行ける環境からは離れることになります。
海外に一人でふらりと出かけて行くことが好きなのですが、
ここからは離れざるを得ないでしょう。
これからは、正しく知ることができた己に、無理のない生き方をすることになります。
障害がある者として自分に正直に生きます。
その上で、外国に行く余裕ができればいいですね。
ただ、ずっと英語を使わないでいると忘れてしまいそうです。
一人でどこに行っても困らない程度には英語を使えるのですが、外国に行くことから遠ざかると忘れてしまいそうなので、何か勉強を続けようかとも考えます。
英語は大学が文学部だったので、日常的に文献や資料を読むために使っていましたし、聞く、話す英語なら外国人の先生に教わりました。
若い頃に身につけたことはなかなか忘れないものですが、それでも使う機会から遠ざかれば錆びていきます。
英語、何かいい方法を見つけて勉強したいですね。
次に海外に行けるのはいつでしょう。
見通しが立たなくなりましたが、まだまだ人生何があるかわかりません。
意外と今まで以上に、楽しんで行けるようにもなるかも知れません。
次に海外に行けるのはいつでしょう。
それも楽しみにしながら、障害がある者として無理せず生きていきます。