早いもので生活保護の受給が始まって、一ヶ月あまりが経ちました。
障害年金の受給も始まり、今日は障害者手帳の手続きにも行ってきました。
着々と福祉のサービスの利用手続きが進んでいます。
私以外にも、精神疾患の治療を受けながら福祉のサービスを利用している仲間は少なくありません。
精神疾患に罹るとわかることですが、体の病気より辛いことも多いです。
私が精神疾患の治療で閉鎖病棟に入院した時、主治医からいろいろなことを教わりました。
精神疾患と言われるものの中には、ストレスが原因だったり、脳機能の疾患と見立てることができるものも含まれているということでした。
人間は高度に発達した脳機能を持ち、この高度な脳機能が崩れたりストレスがかかることで、いわゆる精神疾患を発症することもあるのだと、私にアドバイスしてくれました。
人間は他の動物と違って脳の機能が高度であり、ストレスがかかったりすれば正常な行動が難しくなります。
人間の一番人間らしいところに不具合が出るのですから、精神疾患は体の病気より辛いことがあります。
動けない、会話が辛い、些細なことで不安になる、自らを傷つけてしまう、等々、人間の人間たる部分に問題が生じるのが精神疾患です。
私も、気分の浮き沈みが極端だったり、些細なことに対して不安になったり、今は寛解していますが摂食障害で食事を拒否したり、人間としての生存が危うい時もありました。
今は少し病状は落ち着いていますが、それでも治療に専念する必要があります。
そこで、以前していた仕事から離れ、生活保護を頂き障害年金も受給することになりました。
生活保護を頂くようになって、一ヶ月あまりが経ちました。
生活する上でお金の心配なく、治療に専念できることは大変ありがたいことです。
以前は仕事をしていましたが、私の適性にそぐわない仕事をしていました。
同じような仕事を何ヶ所か渡り歩いていましたね。
理由は仕事がこなせず、解雇されたりしていたからです。
一生懸命取り組んでいるにもかかわらず、仕事がこなせず解雇されたことも一度や二度ではありませんでした。
では、なぜ何ヶ所も解雇されてしまうのか?
どうやら、私の生まれながらの障害、自閉症スペクトラム障害の影響が大きかったようです。
学問はできても、一般的な業務をする適性に著しく欠けている。
これが検査の結果、私に下された結論でした。
精神疾患だけではなく、生まれながらの障害もあることで、今の私には就業は困難です。
このような私にとって、生活保護や障害年金のようなサポートは有り難い福祉のサービスであり、正に生命線です。
いつ、どんな形で生活保護や障害年金を卒業できるのか今はわかりませんが、療養に努め、比較的自由の利く時間を使って自立に向けて模索していこうと考えています。
ところで、私は北海道大学の卒業生なのですが、北海道大学のような知名度のある大学を卒業して、生活保護を頂いて生きることは恥ずかしいことなのでしょうか?
有名な企業に就職し、社会的な地位を築かなければならないのでしょうか?
必ずしもそうとは言えません。
知名度のある大学を卒業して、有名な企業に勤める。
逆に言えば、そのような卒業生はゴロゴロいるので、皆と同じような道を進むのはつまらないではありませんか。
以前も書いたのですが、人と違うことはいいことなのです。
ありがちではない人生を歩むのも楽しいではないですか。
大学を卒業して、まともに働いたことはないに等しいですが、だからこそ人にはできない自分だけの人生を歩んでいると考えれば、楽しいものです。
何気ない日常は必ず過去になります。
今、こうして生活保護を頂いている日常も、必ず過去になります。
現在が過去になる未来において、自分はどんな風に変わっているかが楽しみでなりません。