本編の前にお知らせです。
「とまとの呟き」の姉妹版・小説を書いています。
「とまと文学部」で今は「海の向こうの大阿呆」というタイトルのものを公開中です。
tomatoma-tomato77.hatenablog.jp
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よろしくお願いします
~ここから本編~
「いつもお世話になっております」
社会人になると仕事がある日は、一日何度も口にする言葉ですね。
何度かお話ししていますが、私はこのブログ以外ではネット上で主にTwitterで活動しています。
Twitterって面白いんですよね。
匿名ですし犯罪行為でもない限り、基本的に発言は自由です。
今、一番ホットな話題は政局の話題ですね。
各陣営、自由に主張し合っています。
私はどなたかを支持している訳ではないのですが、それぞれの主張は興味深く見ています。
同じ問題でも主張が異なっていたりするので、それが興味深いですね。
顔が見えず匿名だからか、妄想に近いのではと思える発言もありますし、視点が正反対なものも多いです。
ネットが普及し、誰もが気軽に情報を発信できる社会になったので、政治の話題でも忌憚のない意見を言い合えるのは大変結構なことです。
このような応酬、何かに似ていると思っていたら、あれです!
井戸端会議や、仕事が終わったサラリーマンが居酒屋さんでくだを巻く姿に似ています。
各々が自分の思うところを遠慮せずにぶつけ合う姿は、リアルな世界では井戸端会議や居酒屋さんでの応酬にそっくりです。
ネット上で真面目な政治の話題について、相反する意見を持つ者同士が白熱した議論になっていても、リアルな世界では真面目な社会人であったりするのでしょう。
議論が白熱するあまり、互いを罵倒し合っていたりする場面も見られることがありますが、そんな”論客”も真面目に仕事をして「いつもお世話になっております」と言いながら、電話に向かってお辞儀をしていたりするのかも知れません。
テレビに出てくるようなプロの論客でもない限りは、ネット上で議論している者同士はおそらく勤め人である場合が多いのかも知れません。
顔が見えず匿名であれば、誰にも遠慮せず政治の話題のようなデリケートなテーマでも語り合うことができますが、リアルな存在としてはお客様や取引先に向かって神妙な顔で「いつもお世話になっております」と言いながら腰が低いのかも知れませんね。
そう考えると理解に苦しむような物言いを見つけても腹は立ちません。
ネット上で匿名で大層なことを言っても、リアルな日常では「いつもお世話になっております」と神妙な顔をしている。
なんだかユーモラスでもあります。
そもそもネットを利用できているということは、それを利用するスマホを持ち、利用料を払っているからなのですよね。
何らかの手段で収入を得なければ、ネットどころではありません。
ネット上でどんなに立派な偉そうなことを言っていても、リアルな世界では社会人として殊勝に「いつもお世話になっております」と低姿勢だったりする。
昔と違って一般人が自分の意見を発信する機会は格段に増えましたが、その中にはリアルな普段の顔を隠して相手を罵倒する者も紛れ込んでいます。
「いつもお世話になっております」という言葉に尊大な素顔を隠している者がいるかも知れませんね。