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写真はイメージです。
昨日、今年の漢字が発表になりましたよね。
今年の漢字は「戦」だとか。
うーん、本来はこういう漢字が出てきて欲しくないのですが。
私の今年の漢字は「泰」ですね。
「天下泰平」の「泰」です。
今年の私は天下泰平でした。
可もなく不可もなく、平坦な毎日を過ごしていました。
これで十分ですね。
特別に良いこともなければ、最悪な出来事もなかった。
これが一番です。
穏やかに平坦に、私は今以上のことは望んでいません。
天下泰平、平和で静かで穏やかで。
これが一番ですね。
若い頃の私は突っ張っていて、上昇志向の塊でした。
何をしても満たされず、上に行こうともがいていました。
無理をして、背伸びをして、届かないものを掴もうとフラフラしていました。
幸せを感じたことはなかったですね。
それが、年齢を重ねるごとに丸くなりましたが、一番の分岐点になった出来事は自分に障害があると診断されたことでした。
私には発達障害の一種、自閉症スペクトラム障害があります。
普通の人が普通にできることができませんし、物の見方が一般的ではないので誤解されることもあります。
私は1960年代の生まれで、発達障害という概念もない時代に子供の時期を過ごしました。
正確に診断されるまで50年以上かかったのです。
診断されるまでは自分の障害にも気づけず、間違った方向にばかり突っ張っていました。
しかし、自分の障害が正確に診断されたことで、私は無理をすることを止めました。
突っ張ることも止めました。
そんな風に自分の特性を受け入れ、自然体で過ごせたのが今年ですね。
のんびり、自然に、ありのままに。
「天下泰平」です。
これでいいんだ、背伸びしなくていいんだ、果報は寝て待て。
こんな言葉が頭の中に浮かんできましたね。
悠々、のんびり、穏やかに。
若い頃の私が知ったら、さぞ驚くことでしょう。
自分がこんなに丸くなるなんて。
今年はそういう意味で人生のスタートラインにやっと立てた年でしたね。
来年以降も今のままで良いのです。
現状維持ほど難しいことはありません。
若い頃は現状維持などナンセンス、常に上昇していなければならないと考えていましたが、そんなことはないんですよね。
現状維持、心穏やかに過ごし続ける。
こっちの方が上昇するより難しいのです。
そのことに気づいた私はただ守りに入るのでもなく、本当に守るべきものを守るのです。
それが実は最大の攻撃で、進歩であり、前進することであり、成長に繋がることなんですよね。