がんに罹ることはもう普通のことです

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写真はイメージです

 

私は週に一度、イギリス人の先生に英語を教わっています。

先々週のレッスンで先生の奥様ががんの治療で入院していると聞きました。

しかし昨日のレッスンに行くと、奥様は退院していましたね。

奥様は日本人の方でいつもレッスンの受付と会計をしてくれています。

 

それにしても、がんに罹る人は増えましたね。

今は二人に一人ががんに罹る時代です。

がんに罹ることはもう特別なことではなくなりました。

 

私もがん経験者です。

10年ほど前に子宮頸がんで子宮を全摘し、今も経過観察を続けています。

それでも特に体調が悪いとか何か症状があるということはないので、経過観察は健康チェックを兼ねているような気持ちでいます。

 

今はがんの治療法も進歩しました。

昨日のレッスンで先生の奥様から聞きましたが、手術を受けたもののそれはメスでお腹を切る開腹手術ではなく、最新の技術を使った負担の少ないものだったそうです。

私もそうでしたね。

メスでお腹を切っていないので、傷跡はなく回復も早かったです。

 

私の父も母もがんにかかりました。

母は治りましたが、父は死にました。

父は自覚症状が出ても病院に行かず、手遅れに近い状態だったのです。

 

なぜ父は病院に行かなかったのか?

私はこんな風に考えました。

 

父は生きていれば90歳ちかい年齢です。

この世代はまだがんは不治の病のイメージが強く、自分ががんだと認めたくなかったのかも知れない。

そう考えました。

 

古い世代だとそう考えがちではないでしょうか?

しかし今はそういう時代ではありません。

早期発見、早期治療をすることで治る確率を上げることもできます。

 

私が子宮頸がんの診断を受けた時、自ら医師に向かって「早期発見、早期治療ですよね」と言うと、その医師はにっこり笑って「その通りです」と賛同してくれました。

私はまだ初期の初期だったのです。

ですから経過観察は続けていますが、元気でぴんぴんしています。

 

二人に一人ががんに罹る時代、がんに罹ることは特別なものではなくなりました。

早期発見、早期治療、先手必勝で勝ちに行く時代ですね。

定期検診を受け、積極的に治療に挑み、その後も人生を続けていく。

恐れるばかりでは何も進みません。

 

私はがんに罹ってそれ以前より体を大事にするようになりました。

若い頃、摂食障害でがんに罹る直前も体重が30kg台だったりしました。

しかし、がんに罹ったことで改めることができました。

体重が少なすぎることは万病の元です。

それを改めました。

禍を転じて福と為す、のような気持ちですね。

 

がんに罹るのは特別なことではなく、それを逆手に取って人生を豊かにするくらいの気概があってもいいですよね。

がんを恐れず、逃げず、糧にするくらいの気持ちで私は進んでいます。