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写真はイメージです。
お盆ですねえ。
日本全国、夏休みです。
今日のイメージ写真は「精霊馬と精霊牛」にしてみました。
キュウリと茄子を馬と牛に見立てて、ご先祖様が向こうの世界から帰ってくる時は足の速いキュウリの馬に乗り、また向こうの世界に帰って行く時はゆっくり歩く茄子の牛に乗って帰るとされているんですよね。
お盆は向こうの世界からご先祖様がこちらの世界に帰ってくる時期と言われています。
また、この時期は夏休みの時期でもあり、夏真っ盛りですよね。
いろいろな意味で身内で集まったりする時期でもあります。
ただ、私は自身ももう50代ですし、身内といっても伯父、叔母はみんな死んでしまいました。
従兄弟はそれぞれの生活に忙しいですし、弟もそうですね。
昔はみんなで集まったりしたものですが、今はそれぞれの生活があります。
ですから、お盆と言ってもなんら変わり映えのない生活です。
それでも散歩をしたり、ビアガーデンに出かけて行くことで夏を感じています。
お盆とは日本の夏休みなのです。
今日はお風呂に入りにお風呂屋さんに行ったのですが、帰りの地下鉄の中で大きなスーツケースを持った家族連れを見かけましたね。
どこか、旅行にでも行くのでしょうか。
今は飛行機もLCCなどが出てきて、昔と比べて旅行も気軽にできるようになりましたよね。
結構なことです。
私は貧しい下層階級の出身です。
家族で旅行などしたことがありません。
せいぜい、母方の実家があった北海道内の小さな漁師町に漁を手伝いに行くくらいでした。
それが私の一番のお盆の思い出ですね。
母方の実家に行くと従兄弟がいましたが、全員、男の三兄弟でした。
弟、従兄弟たち、私で遊んでいましたが、私が女の子一人だったので、いじめられてはいませんでしたが、からかわれていました。
ある年の夏、従兄弟にからかわれた私はヘソを曲げて、当時住んでいた苫小牧に帰ると言って国道を一人で歩いて行きました。
小さな漁師町を出て、海沿いの国道を一人でどこまでも歩いて行きました。
山と海に挟まれ、民家もなく、大きなトラックがビュンビュン走っていく狭い国道を行く幼い私。
その頃、私がいなくなったので、母方の実家では騒ぎになっていたようです。
伯父、伯母、祖父母、従兄弟たち、父と母は私を探して町中を走り回っていたと後から聞かされました。
そんなことも知らず、私は一人で田舎の国道を一人で進んでいました。
町を出てしばらく歩いた頃、従兄弟の三兄弟の真ん中、次男が自転車で私に追いつきました。
こう言われましたね。
「みんなが心配しているから帰ろう」
私も大型のトラックが行き交うだけの道を一人で進む心細さを感じていましたから、従兄の自転車の後ろに座り、母方の実家へと向かいました。
これが私の人生初の家出でしたね。
田舎の国道を従兄が走らせる自転車の後ろに乗って走って帰る。
私の夏休みの思い出ベストスリーに入りますね。
あれは正確には何年前のことなのでしょう。
夏は思い出がたくさんできる季節ですね。
お盆を過ぎれば北海道の短い夏は終盤を迎えます。
もう少しだけ、夏を楽しんでいたいですね。