父と歩けば

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tomatoma-tomato77.hatenablog.jp

写真はイメージです。

 

私の日課は散歩です。

多少天気が悪くても出かけますし、寒くなってきましたが防寒対策をしっかりして歩いています。

 

散歩はいいことずくめです。

体調が良くなりダイエットにもなります。

散歩を習慣にすることで10kg近く体重が減りましたし、経過観察をしている子宮頸がんの検査結果も良くなりました。

 

散歩のコースはだいたい決まっていますが、毎日同じコースだと飽きるんですよね。

そこで、家を出て地下鉄に乗り、普段は行かない場所まで行ってそこから散歩をスタートさせることもあります。

 

このスタイルは父が生前よくやっていたやり方です。

父は死ぬ数年前にがんの手術をしたのですが、大手術だったので体に障害が残り50代のうちに退職しました。

そこで私は父に体力づくりや健康増進、それらを通してがんの再発防止のためにも散歩を勧めました。

 

父はそれを聞いて散歩に励むようになりました。

散歩を続けるようになった父は、少しだけ地下鉄に乗って離れた場所に行きそこから散歩をスタートさせる方法を考えついたのです。

 

父、回復して元気になったのかと思った時期もありましたが、結局死んでしまいました。

死んでしまった父はどこに行ってしまったのでしょう?

私の背後に付いていますね。

 

この世界には理屈では捉えきれない不思議なことが多いです。

私は自分の後ろに父がいることを常に感じています。

そんなこともあって、最近の私は父が励んでいた散歩の方法を取るようになっているのです。

 

父は生前やりたくてもやれなかったことだらけです。

だから私の後ろに付いて行動を共にするようになったのだと考えています。

散歩に限らずいろんなことをまだまだやっていたいのでしょう。

 

今までも私は父ができなかったことをやってのけてきました。

私は父のバージョンアップ版なのです。

私は外見は母に酷似していますが、中身は父のコピーです。

しかし全く同じなのではなく、オリジナル版の父を超える仕上がりです。

 

父はそんな私にぴったり付いて私を守ってくれていると同時に、生前やれなかったことを私の体を借りて楽しんでいるのでしょうね。

これからも生きていく私は父に守られつつ、父の夢をかなえてやりながら歩いていくのです。